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これから地方公務員(行政職)になる人へ

この春から、地方公務員になる!っという方。ご入庁おめでとうございます。
そんな人に捧げたいと思います。ただし、行政職に限りますが。
私みたいな考無員にならないためにも・・・僭越ながら。
上から目線かもしれませんが、私自身への自戒も込めています。


新卒で地方公務員になる方へ

  • 4月1日の入庁式が終わったら、研修も特になくいきなり4月2日から仕事です。引き継ぎもあまりないかもしれませんが、頑張ってください。ちゃんとした座学の研修はしばらくしてからやります。ここでは同期となかよくしてください。

  • いきなり聞き慣れない単語が飛び交い、戸惑うかもしれません。わかないことはどんどん聞きましょう。話している相手は、あなたが新採であることすら知らないかもしれません。知っている体で話してきますので、わからないことはわからないといいましょう。

  • 思ったよりも時代遅れだな。と感じることが多いかもしれません。その感覚はとても正しいです。とても大事にしてください。ただ、周りの人はわかっていないかもしれません。気づきもしないかもしれませんが、馬鹿にしないでください。

  • なんか違うな。という感じたら、その感覚も正しいです。もう役所務めは一生やるもんではありません。とっとと辞めるのも手です。辞めても、役所はまた戻りやすいと思います。若いときにどんどんチャレンジしてください。

  • あと、思ったよりも住民からは感謝されません。少なくとも、私は住民の方から「ありがとう」と言われることはほとんどありませんでした。

国など他の機関から地方公務員へなる方へ

  • 同じ公務員でも国と地方ではやっていることが全く違うと思います。また、ハード面(特にパソコンなどのシステム)ではそのギャップに驚くと思います。こんなにショボいの?とかいうのは禁止ですよ!

  • 地方は思ったよりも時代遅れです。ただ、国よりはいいと思うのは、居住範囲が国より狭く、生活面での安定が見込まれることです。給与も下がるかもしれません。国にあって地方にない手当もたくさんあると思います。そこはわかっていると思いますが、実際に金額を見ると、凹むかもしれませんが、我慢願います。

  • 部署によっては仕事の守備範囲が非常に広いです。国でいうと複数の省庁にまたがるようなことを1つの部署、1つの係、1人の担当でやるのはザラです。また、市役所などの基礎自治体だと、窓口業務があって、そのギャップにも驚くと思います。非常に多様な住民がいらっしゃいます。ぜひ、その最前線での業務を頑張ってください。

社会人経験採用等中途で地方公務員へなる方へ

  • 「民間から転職して入庁」というだけで周りから「民間からきてすごい!」と思われます。期待値が初期からとっても高いです。ものすごい期待されています。気負わず、ご自身のペースで業務に臨んでください。

  • 民間の実態はあいにくわかりかねますが、地方公務員の世界では、内部管理に携わる職員の権限と発言力が非常に絶大にあります。人事・財政・企画のポジションは超上から目線で仕事を割り振ってきます。中には生意気なこという奴がいますが、粛々と仕事を進めてください。歯向かっても、倍返しされます。理不尽です。

  • 「なんかおかしい。」その感覚はとても正しいです。ただ、地方公務員の顧客は住民です。住民から税金をいただき、そのお金でサービスを提供しています。顧客は選べません。いかに、公平公正に、また、外部(議会、住民、マスコミなど・・・)からの指摘に適切に説明できるか。このバランスをとるのは非常に難しく、年々厳しくなっています。もっと効率よくできるのに。前いた会社ではこうやってできたのに。と思うのは自然だと思います。葛藤があるかもしれませんが、うまく乗り切ってください。

  • 「公務員は楽」この表現は半分間違っていて、半分あっています。地方公務員の世界では、少なくなったものの、まだまだ楽勝な部署は存在しています。ただ、そのような部署はバブル期に大量採用された職員やメンタルなど患っている職員などが多数を占めており、まず社会人経験採用された職員が行くところではありません。期待値が超高いので、激務ポジションに行かされることが多いです。また、給与水準は下がるかもしれません。これだけ積極的に社会人経験採用が活発化しているのに、公務員の給与体系は生え抜きが優先で、民間での職歴を初任給に十二分に反映されにくい仕組みなっています。(近年は初任給調整手当など改善の兆しあり。)不満だらけかもしれません。なんかすみません。

さいごに

ネガティブなことばかり言ってしまったかもしれませんが、地方公務員の仕事は多様で、スケール感こそないかもしれませんが、住民の反応はすぐに肌で感じられるかもしれません。
地道で、表になかなかでない仕事もあるかもしれませんが、必ず数年おきに人事異動もあります。一生同じ仕事ではなく、いろんな仕事を経験できるもの、魅力ではないでしょうか。

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