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season5 26話・27話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

26.『謎解きはランチと共に』


 周すずデート(クレープカップル割。一緒に学校最強大会見る。ヨーコ&ぴっかりさんがいかづちおろしでハッサクに勝って優勝)から始まる周作&アオキによる謎解き。もちろんハネすけも一緒。
 なおお礼に宝食堂のサービス券をもらって家族3人で来る。




27.『キタカミ再び』


 すずがクレペの商店街の懸賞で3泊4日の旅行を当てる。
 行き先はキタカミ。3人分ということでポンさんのかつての相棒の弔いも兼ねて周すずヨーコで行く(ハネすけいる)。
 試供品のニュー制服(夏)に2WAYナイロンリュック、ブラックのみずたまハイソックス、ベージュのハイカットスニーカー姿で向かうヨーコ。あと黒のバケットハット。
 公民館な部屋でのんびりし(LP使えるようになってた。管理人さんと挨拶したり。
「オーガポンさまの件では本当にお世話になりました。まさかともっこが悪くてオーガポンさまが被害者だったとは! あわや間違った歴史を後世に伝えてしまうところでしたよ」)、姉弟のおばあさんからじんべえをもらったりしてひと足先に冒険へ行くヨーコ。
 ぴっかりさんと歩いていると、棚田が見下ろせるあたりで大騒ぎのセレブリティなふたりが。驚愕して思わず見てしまう。

「オーッホッホッホッ! キタカミの空気、このマイナスイオンぶり! 全部買い占めたいザマス」
「さすがネアちゃん! 田舎に来ても発想がシティ!」
「ビリオ、真実をありがとザマス」
「ネアちゃん! 今日はどうやって時間とお金を浪費しよっか!?」
「そうザマスねえ……。ん?」

 ふたりとも、ヨーコに気づく。

「ねえ、ビリオ……、庶民がこっちを見てる……」
「えっ、庶民が? 本当だ。あれは間違いなく庶民だね!」
「庶民……! な、生の庶民……! ど、どうしましょうビリオ! 握手お願いするのはマナー違反!? サインもらってもいいザマス!?」
「落ち着いてネアちゃん! 庶民は逃げないよ!」
「ご、ごめんなさい。庶民なんてめったに見ないし……」
「仕方ないよ。ネアちゃんは不動産会社パルデアエステートの社長だもん」
「……」(汗)

 ヨーコ、なんとも言えず立っていると、

「もしもし? そこの庶民の方」
「え、は、はい」
「あたくしとポケモンの決闘をしてくれないザマスか?」
「決闘? 勝負ですか?」
「もしあたくしに勝てたら、巨万の富を与えるザマスよ」
「で……、でた! ネアちゃんの趣味! 庶民にチャンスを与えるやーつ!」
「ホホホ……。覚悟があるならお誘いあそばせ」
「……お金に興味はないけど、勝負お願いします」
「では! パルデアエステート社長ネア! 庶民をぶっつぶすザマスよぉぉぉ!」
「ひゅーひゅー! がんばってねネアちゃん!」

 ネア、ペルシアン出す!

「ゴンさん、錦を飾るんじゃ!」

 ゴンさん登場! ひっかくをくらうが、のしかかりでワンパン。

「さすが!」
「ゴン~」
「これが庶民!」

 拍手を送るネア。

「あなた、すごいザマス! とてつもない庶民だわ!」
「ひゅーひゅー! ネアちゃん負けてもかわいいよ!」
「いえいえ……」

 戦闘のお礼におこづかいもらう。

「約束の賞金ザマス」
「こがあに!?」
「いいザマスか? お金はどう使うかが大事ザマス。先ほどの賞金は人生に有意義なもの……。自分への投資として使うザマスよ。そうすればお金はなくなっても財産としてかがやき続けるザマス」

 ふたりと別れてともっこプラザに行くと、ともっこ像が復活してて(汗)。基金募ったらしい(キズや汚れまで完璧に修復されている。まあ観光の意味もあるしね)。
 それで供養の意味も込めてお祭りしてるとのこと。余ったお金で作ったぎんぎら甚兵衛もらう。
 戻ってくると、何やら写真を撮っているお姉さんが。しかもすぐ横に見知らぬ犬のポケモン。

「おー、いいねー」

 思わずじーっ、と見るヨーコ。

「あの……」
「……おっ、なんだなんだ? 気付かなかったよ」

 振り向くお姉さん。ヨーコをまじまじと見て、

「キミは……、ええとそうだ、当ててあげよう! パルデアから家族と旅行にやってきた学生クン!」
「あたりです! 何で分かったんですか?」
「ふっふっふー! 狭い村だから、色々とね、耳に入ってくるんだよ。ワタシはサザレ。ちょっぴりカメラ好きな旅の者さ」

 サザレ、犬のポケモンを見て、

「こっちは相棒のガーディ。頭のツノがキュートでしょ?」
「ぐふん!」
「はい、あの……」
「あ、いきなりで悪いけど、写真撮らせてもらってもいいかな?」
「え、いやそれはちょっと……」
「会ったばかりの人を適度に信用しすぎない!
しっかりしてるね学生クン!」

 うんうん! とうなずくサザレ。

「そうですかねえ。色々あったからかね」
「なんだかキミって新鮮で面白い。管理人さんたちが言ってたけど、林間学校の時大活躍だったんだって? ポケモンやっつけ助けたりとかで」
「いやいや、それほどでも……」
「あはは、胸を張りなよ若者ー!」

 笑うサザレ。と、思い付いたように、

「……そうだ! それならワタシよりキタカミのポケモン詳しいよね」
「え、はあ、まあ」
「それなら学生クン! キミにお願いごとがあるんだよ」
「お願いごと、ですか?」
「いいね、その首つっこむ精神! それじゃあ説明させてもらうよ」

 笑ってうなずくサザレ。

「ワタシがキタカミに来たのは、とあるポケモンに会って……、その写真を撮るためなんだ」
「とあるポケモン?」
「ずっとひとりで探してたんだけど、ぜーんぜん見つからなくってさ! ……そこで! 学生クンが一緒に探してくれるととっても助かるなーって……」
「引き受けます! ぜひお供させてつかあさい!」
「本当!? じゃあキミの強さ見せてほしいな!
 そのポケモン、けっこう強いって噂もあるから、キミの実力は知っておきたいし勇姿も撮りたいしね」
「ほいじゃ勝負します! ぴっかりさん、審判お願いね」
「ピカチュ!」

 任せなさい! なぴっかりさん。

「よしきた! 距離確保するねー」

 お互い、少し離れて、

「強くないけどよろしく! ついでに写真も撮らせてね!」
「こちらこそお願いします!」

 勝負開始! サザレはヨルノズク、ヨーコはヒナじろうを出す。

「イイ顔ちょうだいね。その瞬間を切りとろっか」
「うちとパルデア美男子さんの活躍、とくとご覧あれ」



 さっそくルミナコリジョンでしかけるヒナじろう! しかしさいみんじゅつくらって眠ってしまう。そこをムーンフォースでつかれる。急所に当てられるが、目を覚ますヒナじろう。お返しにさわぐ攻撃! ムーンフォースくらうもかまわず騒いで倒す!

「もう大丈夫じゃ、ヒナじろう。ありがとう」

 うなずくヒナじろう。ボールに戻す。

「この子ならどうかな? ちょっとは手応えあると思うよ」

 サザレ、リーフィアを出す。

「ほいじゃこっちはキタカミのポケモンさん!」

ゴンさん再び。

「いくよリーフィア! その瞬間を切りとろうか!」

 リーフィアさっそくリーフブレード! 耐えて意趣返しにあくび。しかしリーフブレード急所に当たり大ピンチ! ちょうどいいところに眠気が来てリーフィア眠る。そこをついてのしかかり! 急所に当てる! リーフィア倒れる。

「あいたた……、ビックリしてカメラ落っことすところだったよ」

 ぴっかりさん勝利宣言!

「ピカピ、ピーカ!」

 いつの間にか出来てたギャラリーがパラパラと拍手を送る。

「やったねゴンさん!」
「イイのいただき!」

 カメラを確認しヨーコに歩み寄るサザレ。

「キミ、すごいな! イイのたくさん撮れちゃった!」
「いえいえ、相棒たちのお陰です」
「謙虚だなー。学生クンなら赫月にも太刀打ちできそう」
「赫月? 探しとるポケモンさんですか?」
「うん。ワタシが探してる、ガチグマってポケモンの異名だね」
「ガチグマ? ヒメグマさんとかリングマさんじゃのうて?」
「大昔はそこそこいたんだって」

 サザレ、空を仰ぎ、

「ガチグマってポケモンは、普通おでこに黄色い月の模様がある。……だけど、そいつの月はあかいんだ。まるで血が重なったようににじんだ赤い月……、だから『赫月』」

 思わず生唾を飲むヨーコとぴっかりさん。サザレ、視線を戻し、

「ガチグマ……、もとい赫月は、ワタシの地元がヒスイ地方って呼ばれてた時代のポケモンなんだけど、いつからかキタカミに渡ってきて住みついちゃったみたいなんだ。強いから捕まえたら強力な味方になるよ。それにキミとなら、あいつを見つけて写真を撮れるかも。そうすればきっと……」

 どこか思い詰めた表情。かつてのペパーを思い出すヨーコ。

「学生クン……、いや、助手クン! 赫月を見つけるため、一緒に調査しようじゃないか!」
「はい! やりましょう!」
「ピカピカ!」
「そう言ってくれると思った! もちろんお礼もするからね!」

 サザレ、にっこり。

「赫月が目撃されたのは、鬼が山の北東、とこしえの森!! 霧が濃い夜に現れる!!」

 サザレ、ウィンクして、

「天気予報によると、それが今夜なんだ。じゃ、先に行ってスタンバっとくよ!」

 サザレ、ガーディに呼びかける。

「ガーディも行くぞー!」
「ぐぬふーん!」

 走り出すふたり。
 胸が高鳴るが、その前に調査と公民館の図書スペースやスマホロトムで調べるヨーコ。昔のシンオウにいた、リングマのさらに進化系のポケモンらしい。サザレが言っていた通りの姿。ジニア先生が飛び付きそうな話だと思うヨーコ。ちょうどやってきた両親に事情を話し、マップ片手にミライドンでとこしえの森へ向かうのだった。

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