season10 37話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
37.『海原に響けライミング』
ライムと音楽部がスペシャルライヴを行うことに! それで呼ぶヨーコ。グルーシャと呼んでほしいということで一緒に呼ぶ。
部室に向かいながら話すライムとグルーシャ。
「フリッジの変な寿司屋、アンタ知ってるかい?」
「知ってる。行ったことはないけど」
「その名もローリングドリーマー。食事した客はみんな切ない顔して出てくんのさ」
「よっぽどマズいんだね」
「そうさ! どれほどマズいか、ふたりで行ってみないかい?」
「まったく意味がわからないんだけど……」
「怖いもの見たさだよ! 怖いものって試したいだろ!?」
「そういうものか……? わかった。気が向いたらね」
一方、ヨーコは最終講義が近づいていたので、それに向けて準備していると、
「ヨーコ! ちょっとブレイクしていきなよ!」
ライムに呼び止められる。
「こんにちはライムさん。グルーシャさんは一緒じゃないんですか?」
「ああ、あとから来るってついさっき別れたよ」
と言ってライム、ヨーコにクールに笑う。
(グルーシャのコマ、入る?)
「ところで、アンタには感謝してるんだ。アタイをブルベリに呼んでくれただろ?
子供にかこまれんのが好きなのさ。ソウルフルでパワーもらえるからね」
いたずらっぽく笑い、
「アタイが子供好きなの、意外かい?」
「言われてみれば、ちょっと意外です!」
「HAHAHA! よく言われるよ! カッコもギラついてるからね!」
ライムしみじみと、
「昔は苦手だったけどね。孫ができてからはめっぽう子供に弱くなっちまった。孫と同じくらいのアンタらががんばってるの見ると、ついつい目頭が熱くなっちまうよ」
「ライムさん……」
「HAHAHA! アタイにしんみりブルースは似合わないね。景気づけにイッパツ! 音楽部の小僧共とセッションするよ!」
音楽部との打ち合わせに向かうため出たライム。ヨーコ、授業を終えてセンタースクエアに立ち寄ると、そこでグルーシャとばったり(みんなから囲まれていた)。
「さっきポーラエリアの雪山登ってたんだ」
「ああ、じゃけえライムさんと別行動じゃったんですね」
グルーシャうなずき、
「ナッペじゃない雪山に、アルクジラたちはしゃいじゃって」
ちょっと思い出すように、
「それ見てたらぼくも……、少しだけ……、ボード乗ってしまった」
「ええですね! どうでした?」
「いや雪の調子は、よかったよ。うん……、よかった。ひさびさにすべって、我ながら熱くなりすぎた。ボードにはもう乗らないつもりだったけど……」
グルーシャ、そっぽを向いて、
「ここに来たときくらいは、解禁してもいいかな」
お目々キラキラなヨーコ。グルーシャ思わず皮肉気味に、
「……悪かったね、意志が弱くて」
「いえいえー、ステキなことですー!」
「サ、サムい……」
グルーシャ(汗)。でも悪い気はしない。
ということでそれぞれ最終講義の後にスペシャルライヴ。大盛り上がりだった。
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