140字『或る友情』
春は土筆、夏は桔梗。秋は竜胆、冬は水仙。季節の花が片目に咲くお喋り髑髏は、女の自分には頼もしい味方だ。
近付く男共に髑髏が話しかければ、すぐに逃げるのだから。
「ところで、何で警察とかに見つからないわけ?」
「いや、あんたも私も幽霊じゃない」
そうだった。寂しくないから忘れてた。
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春は土筆、夏は桔梗。秋は竜胆、冬は水仙。季節の花が片目に咲くお喋り髑髏は、女の自分には頼もしい味方だ。
近付く男共に髑髏が話しかければ、すぐに逃げるのだから。
「ところで、何で警察とかに見つからないわけ?」
「いや、あんたも私も幽霊じゃない」
そうだった。寂しくないから忘れてた。
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