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season8 22話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

22.『考古学者の異常な愛情』


(元ネタ:博士の異常な愛情)

 科学部の海での調査で変な機械を拾った久夫。古いものらしく、それを見たヨーコとクラベルはレホール先生を呼ぶことに。



(その前に)
「ニャオハさん、ホゲータさん、クワッスさん、この3匹は比較的お世話しやすいので、アカデミーに入学する生徒にお渡しするポケモンに指定されているのですよ」

(ネリネとタロからシアノの行方を聞かれ)
「シアノ先生なら、先ほどエントランスでお見かけしましたよ」

 クラベルため息、

「書類仕事など、きちんとされているのでしょうか……」



 ということで、

「この校舎……、新しい匂いが充満している」

 少しがっかりそうなレホール先生。

「ヨーコ、貴様か? ワタシを呼んだのは……」
「はい、うちです」
「新しい建造物にワタシを招待するとは、いい身分だな? まったく食指が動かなかったが、貴様の顔を立てて来てやった」
「ありがとうございます」ペコリ
「クックック……、いうなれば、これはひとつ貸しだ。お返しに、いずれ貴様にはいうことを聞いてもらおうか」
「まあ、ちゃんと許可とって法に触れることでなければ」
「おや? 意外と従順だな。クックック……、好都合だよ」

 ほくそ笑むレホール先生。

「さて、どのような操り人形になってもらうか……。今から楽しみなことだよ」

 と、クラベルが戻ってきて、

「何を吹き込んでるんです? レホール先生?」
「おっと校長、こんなところまで監視の目を光らせに来たのか?」
「何やら不服そうですが、私がいては不都合でも?」
「いいや? いつも通り真面目に授業をするだけだが?」
「それは何よりです。私の目が黒いうちは、健全に! 教師を続けてもらいますからね。……レホール先生」
「クックック! やれやれ、つくづく酔狂なご老人だ……」

 言葉の割には楽しそうなレホール先生。

「……が、年代物の思考は嫌いではないがね」

 レホール先生、ヨーコに向き直り、

「さて、コルサ氏やハッサク老から美術とか文系は一部生徒をのぞいていまいち反応が悪いと聞いているからな。ポケモン勝負やモンスターボールの歴史でも語ってやるか」
「コルサさんと会うたんですか?」
「ああ……、アカデミーのエントランスで……」


(回想)

「待て! キサマが身に着けている骨董品……」

 コルサ驚愕。

「ずいぶんと歴史的価値が高そうな代物だな?」
「ほう? わかるのか? 存外いい眼をしている」
「どこで手にいれたのだ? ワタシが知るにそれは……」
「なあに。昔、ちょっとね」

 うそぶくレホール先生。

「貴様は……、たしか芸術家か」
「いかにも! キサマは教師……、というには手癖が悪そうだ」
「クックック……、さて、どうだろうな?」
「フッフッフ……、ワタシの目はごまかせんぞ」

 含み笑い&ビリビリバチバチ。

(回想終わり)


「さすがは芸術家。審美眼は確かだ……!」
(なんじゃろう、映画でみる悪党同士の会話が再現されとる気がする……!)(汗)

 ということで、久夫の持ってきたものを鑑定してもらう。

「宝といえば、災いの宝は御せているらしいな。手放したくなったら、すぐにでも相談に乗ろうと思っていたが」
「しかし、ずっと室内にいると新しい匂いがかなわんな……。気晴らしにテラリウムドームとやらによって、エントランスで勝負でもするか?」
「あ、ええですねそれ」
「クックック、お優しいこと」

 テラリウムドームを周り、

「テラリウムドームはたしかに素晴らしい技術だが……、個人的に歴史がない歪な自然にはそそられないな」
「それでは戦地へおもむくか」
「はい!」

 勝負へ。

「歴史とは裏切りの連続。順調なときこそ驕るなよ」
「最新技術は性に合わんが、起動せよ、テクノロジー!」
「怨念を浴びるがいい。特防を落とせば儲けものだな」

 ヨーコ勝利。

「クックック、歴史的敗北だな」



「……なかなかどうして手強い。歩んだ道は王道だったようだな」

 レホール先生、怪しく目を光らせる。

「この強さ……、利用できればいずれあんな遺跡こんな墓、調査し放題……なのでは!?」

 クラベル咳払い、ヨーコ(汗)。

「あの、ちゃんと許可とってつかあさいね?」
「わかっているよ」
「ところで貴様がパルデアの大穴に入ったというのは本当か? もし事実なら、聴取のためここで数日間身柄を拘束するが……、災いの宝の調査が出来ているからな、やめておいてやろう」

 久夫と共にふたりを見送る。

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