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season5 2話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

2.『再戦、お菓子の虫』


 最初はセルクルタウンへ。すっかり元気になったミライドンを駆って向かうヨーコ&ぴっかりさん。
 セルクルタウンに到着し、ジムへ。

「おはようございまーす」

 カエデ、受付にお菓子を配っていたが、すぐこちらに気付き、

「どうも~、パティスリームクロジ、店長のカエデです~」
「カエデさん、おはようございます」
「あらあら~、もしかして、噂のチャンピオンってあなたかしら~?」
「はい! この度チャンピオンになりました!
 北條陽子です」
「やったぁ! 大正解~! ヨーコさん強かったもの~。わたしのケーキ、とってもおいしそうに食べてくれたし、そういう子は伸びしろがあるんです~」

 カエデ、祝福してくれる。

「ありがとうございます! 本日はトップの名代で来ました」
「あら~、トップチャンピオンのおつかいで来たんですね~?」

 と、カエデ少し黙り、

「……トップの視察があること、すっかり忘れてました~」
「ありゃあ」

 ずっこけるヨーコ。

「スタッフにケーキ配りに来てたおかげですっぽかさずにすみました~。……ラッキー!」
「え、ええ……」

 元の姿勢に戻るヨーコ。何もツッコめない。

「それでは新チャンピオンの力、味見させていただこうかしら~?」
「あ、はい! 勝負お願いいたします」

 ヨーコぺこり。

「うふふ、楽しみだわ~、場所を移しましょうか~」

 ということで、ムクロジの屋上バトルコートへ。お客さんがたくさん集まってきた。

「思い出すわ~、ヨーコさんのオリーブころがしっぷり。まるでかくとうタイプにテラスタルしたような勢いだったもの~」
「あはは、ありがとうございます」
「ヨーコさんにとって、うちは何回目のジムだったんでしょう~?」
「えと、最初のジムでした」
「ああ、やっぱり~!」

 カエデ、大きくうなずき、

「セルクルジムは学校から近いので、最初のジムに選んでくれるトレーナーさんが多いんですよ~。だから、お菓子のようにあま~く戦うようトップから言われてまして~」

 眉をひそめ、腕を組んで、

「でも、むしちゃんたち、負けてばかりだとかわいそう……」

 それから楽しそうに笑う。

「うふふ、こういった機会だと本気出せるから、高まっちゃうわ~」

 目が真剣になり、

「完膚なきまでにひねってさしあげますね~!」

 カエデ、不敵に笑って1体目出す! エクスレッグ登場!

「今日はビターにいきますよ~! 負けても泣かないでくださいね~!」
「当然! というか勝ちます! ぴっかりさん頼んだ!」

 ぴっかりさん登場! さっそくかみなりパンチ。とびつく攻撃をかわすも、ふいうちくらってダメージ。

「うわさっそくビターくらったわ。でも!」

 エレキボールでとどめ!
 2体目へラクロス対ヒナじろう。ルミナコリジョンで効果抜群! でも倒れずメガホーンくらう。効果抜群で倒れるヒナじろう。

「ビターテイスト、召し上がれです~!」

 まんじゅうに交代。まんじゅうもメガホーンくらうが効果今一つ。でもかなり効いた。続いてくらうもなんとか耐える。どくづき急所に当てとどめ!

「苦いまんじゅうのお返しです!」



 3体目、ワナイダー対ゴンさん。ワナイダー、スレッドトラップで守りの体勢。しかし腹だいこで攻撃準備したため、のしかかりで突破されワンパン!
 4体目、フォレトス対ゴンさん続投。かみくだくくらわすも倒れず。フォレトスのろいで素早さ下がるもそれ以外の能力上げる。しかしのしかかりに耐えきれず倒れるフォレトス。

「むしタイプは忍耐力! 勝利に向かって跳びつくわ~!」

 ということで5体目、リングマ対わっぷるさん!

「あん時みたいにテラスタルじゃ!」

 わっぷるさんテラスタル!

「クマちゃ~ん! あなたの羽化した姿を見せて~!」

 リングマテラスタル!
 わっぷるさん、さっそくアクアステップをしかける! 倒れずじゃれつくで組み付くリングマ。ダメージくらいつつも防御したわっぷるさん。しかし、

「デコった技でねじふせちゃう! こんなデザート、いかがかしら~!」

 れんぞくぎりをしかけられる! だんだんと威力があがっていく連撃にわっぷるさん防戦一方。だが隙を見てかわし、

「パワーアップしたひこうタイプの技! アクロバット!」

 一瞬で肉薄、アクロバットでとどめ!

「っし!」

 あの時と違いまだ余裕で勝てたことが少し嬉しいヨーコ。

「ご立派に羽化されたんですね~」

 カエデも褒めてくれる。

「カエデさんもすごいです!」
「いえいえ、トップに引けも劣らぬ、けっこうなお点前でした~」

 すっきり爽やかな顔になり、

「あー! 本気で勝負して負けるって気持ちいいー! あま~く戦いすぎるのは、相手にも自分にもよくないのかも~。料理のお師匠、ハイダイさんにももっとカエデらしくと言われてたし~」
「え、カエデさんハイダイさんのお弟子さんなですか?」

 ヨーコびっくり。

「そうですよ~。今でも色々お世話になってます~」

 カエデ、キリリとした顔になり、

「これからは、もうちょっと自分らしく……、やってみます!」

 歓声の中歩きながら、

「ジムむずかしくなったって言われたら、ビター味になったって言い訳しちゃお~。それでは、またお会いしましょ~」

 後ろ姿を見送るヨーコ。

「ありがとうございました!」
(ビターな時のカエデさんと、また戦えるとええなぁ)

 受付に戻る。ヨーコ宛にケーキ置いてくれたらしく、受付の人からもらう。
 お昼のピクニックでおいしくいただくことにして、ミライドンで向かうは反対側のボウルタウン!

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