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season10 14話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

14.『7回目:サンドウィッチ講座』


 食堂でタロとヨーコ、姉弟からポピーの話を聞いたネリネ、しょんもり。

「ネリネもお会いしたかった」
「用事でおりんさらんかったですもんねえ」
「ポピーちゃんまた来るって言ってくれてましたよ」
「ちっこいのに四天王してんだもの、わやすこいべ!」
「ま、あたしは互角のせめぎ合いの末勝ったけどね!」ドヤッ
「ヨーコ、次にお呼びする方は?」

 聞くネリネ。ヨーコ胸を張り、

「うちの大親友です」
「ってことは!」
「あいつね!」

 スグリとゼイユ嬉しそう。

「うん!」

 ヨーコにっこり。

 *

 ということで翌日、

「よう、ヨーコ!」

 ペパー来る!

「親友に呼ばれたら、全速力でかけつけるぜ!」
「ペパーさーん!」
「ノリで来ちまったけど、すげえなブルーベリー学園!」

 ペパーにっこり。

「授業も戦闘に特化したバトル学みたいなの多いんだとよ」
「うん。本当にそうよ。うちもそがな授業しとるし」
「あ、そういやそっか!」

 ペパーぱちくり。

「ネモならウハウハちゃんだろうけど、オレとしては家庭科とかそういう……、実用的なの学びてえよなー」
「うん、本当に楽しそうじゃったねえ……」
「だよなあ……」

 うんうんうなずくふたり。

「オマエは学べるなら、どっちがいいんだ? バトル学か? 家庭科か?」
「そりゃあ、ペパーさん」

 ヨーコ、今までのことを思い出し切なげに、

「こがあにバトル学まみれになっとったら、家庭科学びとうもなるわ……。バトル学ももちろん勉強したいけど……」
「そうか……。オレとおそろいちゃんだな」

 ペパー、察してくれる。

「家庭科がんばったら、サンドウィッチもうまくなるもんな」
「うん……。あと、サバイバルも勉強できるし」
「だな」

 ペパー、気を取り直して、

「校長せんせが言ってたんだけど、こっちで勉強したら、多めにアカデミーの単位くれるんだと!」
「へー! よかったねえ」
「オレ、単位足りてないから、出稼ぎ的にがんばってみるぜ! もちろん、ヨーコの授業も受けるからな! あと手伝ってほしいことあったら言えよ!」
「うん!」

 メンテナンスにやって来た久夫とも対面(「黒村久夫。ヨーコの従兄じゃ」「オレはペパー。ヨーコの一番の親友だ」)。と、アカマツ興味津々に眺めてくる。

「ん? 誰だオマエ?」
「あ、ごめん! オレ、アカマツ。ブルベリーグの四天王。タイプはほのお!」
「オレはペパー。ヨーコの一番の親友だ」

 ペパー、アカマツを見て、

「オマエって、なんでフライパン持ってんだ?」
「そんなの決まってる! いつでも料理できるようにさ!」

 アカマツ、えっへん!

「毎晩寝るときも、抱いて寝てるよ!」
「さすがに寝るときは、料理しねえと思うけど……」

 ペパー、(汗)。

「キミこそデッカイリュック!! 中身はキャンプ道具だね!」

 アカマツ大興奮。

「おっ!? へへへ! わかってるちゃんだな!」

 ペパーにっこり。

「コイツを背負っときゃいつでも料理できるし、どこでも野宿できんだぜ!」
「野宿ってカッケー! マジかよー!? スゲー!」

 アカマツ、目をキラキラさせた後に、

「あ、でもヨーコもキャンプするって言ってたよね!」
「うん。ペパーさんほどじゃないけど」

 ヨーコうなずく。

「次の授業はサンドウィッチ講習でもするかね。サバイバルについてもお話したいし」

 ということでペパーの授業後、一緒にピクニック実習。その前に色々おしゃべり。

「ヨーコの母ちゃん料理うまかったよなー、今度オマエが作ったサンドウィッチも食わせてくれよ」
「うん。お好み焼き風サンド作るね!」

 *

 ということでサンドウィッチの作り方の講習。
ゼイユ、組んでいたペパーに(タロとアカマツもチーム一緒)、

「あんたらパルデアカルテットって、浮いた話とかないの?」
「浮いた話……? おう! あるぜ!」
「えっ、ちょ……、あるんだ!? へ、へーえ? 聞かせなさいよ」

 少しキョドるゼイユ。

「みんなでミライドンに乗って、大穴飛びこんだとき……」
「うん、うん!」

 ゼイユ、緊張気味に相づち。

「落ちすぎて、ちょっと浮いたぜ!」

 チーン。

「あー! びっくりした! お子ちゃまでよかった!!」

 ペパー、?。
 また、タロとも家族の話をする。ペパーの境遇を聞いて謝るも、「父ちゃんと仲良くな」と言ってもらい嬉しいタロ。ゼイユもしみじみ。アカマツとも食堂のネタで盛り上がる。
 そんな3人のサンドウィッチ作りをながめながら、スグリはヨーコとサンドウィッチを作りつつ、

「ヨーコ、キタカミにペパーたちつれてきてくれてありがとな。休んでるとき、今までのこと、ずーっと頭から離れなくてつらかった……」
「スグリさん……」
「だから、ヨーコたちが来てくれて、本当に救われた」

 スグリ、ちょっと顔をしかめて、

「ちょっとおかしなこともあったけども……」
「ああ、あのキビキビ!?」
「そうそう! 今となっては笑い話だけど、わや怖かったなー!」

 それから一息ついて、

「俺……、迷ってたけど、決めたことあんだ。今度ちゃんと教えっから、ちょっとだけ待ってて!」
「うん!」

 それからペパーと勝負に!

「マフィティフがオマエと戦いたがってる! よかったらつきあってくれねえか?」
「もちろん!」
「うっし! 決まりな! やる気マンマンちゃんでいくぜ!」

 バトルコートへ!

「押されてるけど、余裕だぜ! 大事な相棒が控えてるからな!」
「マフィティフ、わかってるよな! オマエが一番光っちまえ!」
「丈夫な奥歯でかみくだけ! 毎日歯磨きしてるんだぜ!」

 ぴっかりさん、競り勝つ!

「強すぎちゃんだぜ!」

 *

「あいかわらず絶好調ちゃんだな! オマエに負けないように、オレも鍛えたんだけどなー」

 部室にてペパーしみじみ。あとは他の四天王ともわいわいするペパー。ヨーコ、ペパーの今までのことを思い出してしみじみ。

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