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season10 42話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

42.『告別~さらば愛しきチャンピオン~』


(元ネタ:「さらば愛しき女よ」
 宮沢賢治「告別」)

※1時間スペシャル。

 楽しくてたまらない互角の激闘の末、引き分けに終わったかに見えた。
 そのためビデオ判定。結果、オオタチがギリギリで立っていたためにスグリの勝利となる。
 スグリにチャンピオンの座を快く譲るヨーコ。前々回と前回とは違い、両者をたたえる拍手が割れんばかりに起こる。
 ヨーコの送別会とスグリのお祝いをかねて食堂でパーティー。学園ピザに学園ポテト、学園シェーキとアカマツ飯、ペパーのサンドウィッチが振る舞われる。
 その際、ネモに謝るヨーコ。

「ごめん。ネモさん以外の人に負けてしもうた」
「何言ってるの! ここで負けたからって、ヨーコが私より強いって事実は変わらないんだから、気にすることないよ!」

 明るく言ってくれるネモ。

「それにヨーコはブルーベリー学園最強の座を、きちんと勝負した上でスグリに譲りたかったんでしょ? ヨーコがそうしたいと思ったなら、それでいい!」

 生涯のライバルで親友でいることを誓い合うふたり。ボタン達も見守っていた。
 一方で姉と四天王とこれからのことをきちんと話すスグリ。ヨーコの考えた部活のモットーを引き継ぐことと、自分が間違ったことしたら何がなんでも全力でぶん殴ってほしいこと。
 承諾すると同時に、今のスグリなら大丈夫とうなずくみんな。涙ぐむスグリ。
 パーティーは夜更けまで続いた。

 *

 翌日の朝、みんなから盛大に見送られ、ネモ達と共に今度こそパルデアへ帰るヨーコとぴっかりさん。姉弟と四天王、久夫と再会と勝負を約束した。

「今度こそ帰ろう、パルデアへ」
「ピッカチュウ!」



 そしてブルーベリー学園及びブルベリーグには、勝負だけではない新しい学問の風も吹き始め、真の意味での強豪校に成長していくことになるのだった。

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