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season6 3話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

3.『食材調達駆け引き作戦』


 翌日の4時間目、サバンナエリアでの実技授業「いわタイプ研究Ⅰ」後、生徒達と勝負するヨーコ。

「ライムさんはすごい人なんじゃなあ」

 しみじみ思う。と、久夫がやってきた。
リーグ部に関するあれやこれやを聞いたり話したり(各四天王についてと、リーグ部の空気の話。「俺も勝負したが、あれはいかん」)。
 それから四天王の中ではまだランクの低いというアカマツのいるサバンナスクエアへ(まぁ油断はしていない訳だが)。
 チャレンジにあたり、ミライドンをバトルフォルムにするヨーコ。ということで受付へ。

「すみませーん」
「はい! ようこそサバンナスクエア、四天王アカマツくんのチームへ!」

 受付の部員、にっこり。

「ブルベリーグの挑戦者、……北條陽子さん、ですね!」
「はい。よろしゅうお願いします」
「四天王チャレンジ挑戦には50BP必要です!
お支払いいただけますか?」
「はい」

 ヨーコ、スマホで送信。

「ありがとうございます! 受けとり確認しました!
 アカマツくーん! 注文入ったよ!」

 部員、アカマツを呼ぶ。

「あいよーっ!」

 元気な声と共にアカマツがやってくる。

「おお! 食堂にいた……! ヨーコって人だよね! 中火で燃えてきた!」
「はい、北條陽子です」

 ぺこり。(中火で?)

「ここじゃなんだから、とりあえずついてきてよ」

 ということでサバンナエリアへ。

「待ってたよ、ほのおの挑戦者! こんなにはやく四天王に挑戦とかスゲーよね!」

 アカマツにっこり。

「確かパルデアではスゲー強いトレーナーなんだよね? そりゃスグリやカキツバタ先輩が気に入るワケだ。オレもキミのこと気になってるよ、ショージキね」
「どうもです」

 アカマツ、キリリとして、

「でも、ここのチャレンジは全然アマくないよ! オレの四天王チャレンジは……」
「チャレンジは?」

 聞き返すヨーコ。

「激辛サンドウィッチ作り!」
「激辛サンドウィッチ!?」

 思わずイキリンコ返しなヨーコ。

「このオレ、アカマツをヒーヒー言わせるような、から~いサンドウィッチを作ってよね!」
「それなら……」

 うでまくりのジェスチャーをするヨーコに、アカマツ、フライパンで待ったのジェスチャー。

「ラクショーに思うでしょ? でも自前の食材は使わせないよ。まわりのリーグ部員とかけ引きして調達するんだ」
「なるほど」
「食材が集まったなと思ったら、戻ってきて声かけてよ。オレが見てる前でサンドウィッチ作ってもらうからさ」

 アカマツ、にっこりと、

「料理のコツはとにかく食材選び! それさえ間違えなきゃヨユーだよ。
 さあヨーコ、四天王チャレンジに挑戦するかい!」
「はい! お願いします!」
「あいよっ! 3分で準備するよ!」

 アカマツ、ちゃっちゃとピクニック用品を準備。まわりにもリーグ部員が集まってくる。

「じゃ、まずはリーグ部員とかけ引きして食材を調達してきてよ。作るのは激辛サンドウィッチ! 何が必要かなんとなくわかるよね?」
「はい」
「料理始められるくらい食材集まったら声かけてよ! じゃあ、今からスタート!」

 さっそく近くにいた部員に声をかけるヨーコ。

「わたしはポワレ。ポテトサラダ持ってるよ! 欲しいなら戦って勝ち取って!」
「戦います!」
「じゃ、ポテトのようにすりつぶしてあげる!」

 ポワレ、シビルドン&バクーダだす! こちらはミライドン&ツノじろう。
 ミライドンはめいそう、ツノじろうはしんそくでシビルドンを攻撃するが固い。
 シビルドンほうでん&バクーダはじしんで畳み掛け、ツノじろうが倒れてわっぷるさん交代。
 わっぷるさんはアクアステップでバクーダ一撃。ミライドンはパワーアップしたパワージェムでシビルドン仕留めて勝利!

「ポテサラの声が聞こえる! わたしのポテトサラダ、あなたについていきたいって!」

 ポテサラ渡してくれる。ついでに回復してもらいながら、

「ポテトサラダ持ってると、元気がわいてくるわよね」
「ポテトサラダ好きなんですねえ」
「うん! アカマツくんには悪いけど、辛くないのがいいのよね!」

 次、

「ポテっとした野菜で作ったアレを食いたい……。あるならボクの食材3つと交換しないか!?」
「はい、ポテトサラダ」
「そう! コレがアレだよ! ポテトサラダが食べたかったんだ!」

 たまねぎスライスとキュウリスライスとなまハムもらう。

「りんごを入れる文化はあまり賛成できないけど……。言ったらキタカミの料理バカにしてんのかってゼイユから締め上げられた……」
「ありゃあ……」



 次。

「マヨネーズ欲しい? わたしラグーに勝てたらあげるけど」
「勝ちます!」
「レッツマヨ勝負!」

 ラグー、カエンジシ夫婦出す! こちらは引き続きミライドン&ツノじろう。パワージェムといわなだれで完封。

「マヨいマヨわれ……」

 ラグー、ため息をつきつつも、

「約束通りマヨネーズあげるわ。マヨ道をかけあがってね」
(マヨ道?)
「酸っぱいだけじゃ疲れちゃうから、回復もしてあげる」
「ありがとうございます」
「マヨネーズはビネガーがたっぷり、だから人生のように酸っぱいのよ」
「勉強になります」



 次。

「マメ知識わかるかな? わかれば食材3つもあげちゃう」
「はい」
「タマゴと油とお酢! まぜたらできるもの見せてよー!」

 ヨーコ、マヨ道の話を思い出し、

「これですか?」

 マヨネーズ取り出す。

「正解正解マヨネィィーズ! 知識がすごい5つ星ー!」

 小躍りする部員。マヨラーらしい。

「賞品として食材あげる! 3つも一気にプレゼント!」

 スライスエッグとオリーブオイルとビネガーもらった。

「あげた食材3つとも、どれもちっとも辛くなーい。ポケモンみたく交換すればいいかもねー」



 次。

「緑色でなが~いおキュウリ! 誰かあまってないかしら? あなた! おキュウリお持ちならチリソースかケチャップと交換しましょ!」
「じゃチリソースお願いします!」
「あらスライスまでされてるわ! プリーズプリーズ交換しましょ!」

 チリソースゲット。



 場所をうつして次。

「こまったこまった。あと2つ食材が足りない……。から~いハラペーニョをあげるから、なまハムとオリーブオイルゆずってくれ!」
「はい」

 なまハムとオリーブオイル渡す。

「ひゃっほー! あんた太っ腹だぜ!」



 次。

「マーマレードとマスタードあまらせちゃった!
 わたしのマーマレードかマスタード、あなたのビネガーと交換しない?」
「じゃマスタードで」
「ありがとね! はい、これー」

 マスタードと交換。



 次。

「あー、スライスエッグー、スライスエッグが欲しいよー。スライスエッグ持ってたらチョリっとした食材と交換するよ」
「どうぞ」

 スライスエッグ渡す。

「やっぴー! うれぴー! チョリっとした食材あげちゃう!」

 チョリソーゲット!
 食材を見るヨーコ。マヨネーズ以外は全部辛い食材。でももう一声欲しい感じ。他いないか探していると岩の後ろにいた。

「すみませーん、食材持ってませんかね?」
「激辛食材ハラペーニョ持ち合わせてるよ!」

 爽やかに笑い、

「ところで、ぼく、ソテはとってもポケモン強いんだ。きみが欲しそうなハラペーニョ! ぼくと勝負して勝ち取る? それとも50BPで勝ち取る?」
「勝負して勝ち取ります」

 フッ、と笑われ、

「ぼくはとっても強いので、後悔すると思うよ」

 キレイハナ&コータスを出すソテ。ヨーコはツノじろう&ミライドン。
 ツノじろうはフレアドライブでキレイハナを、ミライドンはパワージェムでコータスを瞬殺。

「やるね!」
「そりゃどうも」

 その後に出したキレイハナ&ブーバーも同様に瞬殺。

「ハラハラしてペーニョ!」
「ほいじゃください!」
「ああ。きみ、ハラペーニョを持つにふさわしいトレーナーだね。ついでに回復してあげよう」

 回復してもらう。

「ああ、知ってるかもだけど、ハラペーニョさわったあと、目をこすらないでね」
「はい」



 ヨーコ、アカマツの元に戻り、

「アカマツさーん」
「食材は集め終わった?」
「はい」
「それじゃ、激辛サンドウィッチ作りを始めるかい?」
「始めます!」
「やる気強火だね! 激辛な味期待してるよ!」

 ということで、マヨネーズ以外の具材を丁寧にのっけるヨーコ。

「お待ちどうさまです」
「いただきます!」

 食べるアカマツ。みるみるうちに顔が赤くなって、

「辛さを超えて痛みだこれ! 体の芯から燃えたぎるー!!」

 嬉しそうに叫んであっという間に食べ終わる!

「ふう、激辛大明神も大満足な激辛サンドウィッチだったよ!」
「お口に合うてよかったです」

 ホッとするヨーコ。

「……と、いうことで! 四天王チャレンジ激辛サンドウィッチ作り! カンペキにできあがりだー! 強火でやったね!」
「わあ、ありがとうございます!」

 合格! 周りの部員からも拍手。

「舌のヒリヒリ楽しみながら、スクエア戻ろうか!」
「はい」

 勝負へ!

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