season8 10話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
10.『芸術戦線、異状なし?』
(元ネタ:西部戦線異状なし)
翌日。ヨーコが朝食をとるべく食堂へ向かうと、ナンジャモも取材に来ていた。やっぱり囲まれている。
「ボクのファンは学生が多いから、ブルベリでも知ってる人たっくさん! さっすが海を越えて愛されるボク! エレキトリカル★ストリーマーだよねー!」
一緒にパンケーキを食べながら、
「ヨーコ氏ー! オモダカ氏から聞いたぞー! 一番好きなジムリーダーにボクを選んでくれたんだって!?」
コーヒーを吹き出しかけるヨーコ。
「え、ほうなんです!? もー、トップお口軽いなねえ……」
(くしゃみするオモダカ。首をかしげるチリとポピー)
「でもでもさっすがヨーコ氏! ありがたすぎて天に召され~! これからも、持ちつ持たれつ! ビビビッとバズりあっていこうね! ニッシッシ!」
ナンジャモの授業後、ふたりで部室に向かう。
「ブルベリの動画始めてから、視聴者数爆上がり! いっそのことこっちに移住しちゃおっかな~!?」
「えー、さみしいですよー」
部室にお邪魔していた美術部のフデヤナギ。コルサに話を聞きたいらしい。ナンジャモもコラボの打診をしたいということでコルサを呼ぶヨーコ。
ゴージャスな部室にして……。
「ヨーコギャルドに招待されて来てみれば……」
コルサ、にっこり。
「室内のデザイン! じつにアヴァンギャルド!」
「コルサさん、来ていただきありがとうございます」
「ヨーコ、招待感謝するぞ。ちょうど新作を作り終えたので、息抜きもかねてはせ参じたのだが……」
色めく生徒たちを見るコルサ。
「地方が違えど、思春期どもの生態は特に変わらぬな」
それからクワッ!! と、
「しかし、ドーム!!!! 異なった環境がマリアージュしているその様は、創作意欲をかきたてられる!」
「それはよかったです!」
「ワタシがうれしいとキサマもうれしくなるとは奇遇だな!」
コルサ嬉しそう。
「あとは、ドーム天井にぶらさがっている謎のオブジェにも乗ってみたい。ドームの全景を見下ろしたいぞ!」
「その前に、コルサさんとお話したいという方がここにおふたり……」
紹介されるなり、とびつくナンジャモ。
「お願いコルサ氏~、ボクの動画に出演してして~!」
「無論……、却下だ!」
カッ!! なコルサ。
「なんでー!? ケチ! ジムリ同士なかよくしようよー!」
「馴れ合う気は毛頭ない……。キサマがアヴァンギャルドなら、話は別だがな」
ナンジャモ、しばし黙り、
「……前から気になってたけど、アヴァンギャルドって何ぞや?」
「その問いがすでにノットアヴァンギャルド!!」
「ガーンッ!!!!」
目を回すナンジャモをよそにコルサ、ヨーコを向いて、
「あと一人、ワタシと話したい者がいると言ったな」
「ああ、こちらです」
「フデヤナギです。美術部に入ってます」
「ふむ、思春期どものひとりか」
「勝負も芸術も楽しいことばかりではない。しかしあきらめてくれるなよ。あがくのをやめればそこで枯れるぞ」
色々話しながら、フデヤナギと共にコルサにドーム案内をするヨーコ。途中から絵を描いていたネリネも加わる。
「この学園の学び舎はじつにいいデザインをしている。デザイナーの名を知りたいものだ」
コアの上にものぼったりする。なおナンジャモももうちょい取材ということで無理やりついてきた。
「さて、ヨーコ、講義まで時間があるのだが、戦いという芸術を合作するか?」
「はい! ぜひ!」
「よし! アーティスティックに表に移動するぞ!」
(アーティスティック?)
「ああ、コルサ氏! せめて、せめてヨーコ氏のバトりだけは撮らせて~!」
コルサ、舌打ちしつつも、
「ワタシとワタシの相棒たちは撮すなよ?」
「ありがたすぎて天に召され~!」
ということでバトルコート、美術部が大騒ぎ。
「いいぞアヴァンギャルド! その調子で創造し続けろ!」
「語り草になってこそ名作! 『ウソから出た実 forever』!!」
「スピードを上げるぞ! キサマならついてこれるだろう!?」
ヨーコ、勝利!
「アヴァン……、ギャルドォ!!」
*
「ハーッハッハッハ! 芸術的な勝利をつかんだな! キサマとの合作は格別だ! 歓声が研ぎすまされていく!」
「ふたりとも、本当にすごかった」
「あんな芸術的な勝負してみたい」
美術部メンバーから誉めてもらいつつ、美術部の部室にお邪魔する。
「アカデミーではハッさんの授業を何度も受けられるのだろう? とてもめぐまれていると自覚し、今後の人生を歩んでいけ」
「はい……」(涙)
ヨーコ思わずさめざめ。だってここバトル学ばっかなんだもん。勉強楽しいけどさ。
という気持ち。
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