season9 10話・11話・12話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)
10.『死者の池』
朝早く、屋上にて背伸びするヨーコ。
キタカミセンターの鬼退治フェス会場までそらとぶタクシーで行くみんな。そこから恐れ穴で墓参りの後てらす池に行き、テンションが上がるネモ。一方、ヨーコはここであったことを涙ながらにみんなに話す。ペパーはヨーコに同情してくれ、感謝を伝える。
また、みんなから頼まれ、てらす池でお茶やコーヒーを飲みながら、管理人さんから夕食の連絡が来るまでペパーは博士のことを、ヨーコは今は亡き両親と従妹の晴美のことを話すのだった。
11.『激突! 鬼面衆対思春期ども』
ありがたい輪までタクシーに乗り、そこからとこしえの森にてデイキャンプ。キタカミ鬼面衆も参上! みんなでわいわいサンドウィッチ作り&おにぎり作り&ポケモン勝負(勝負はさすがに森の南にある台地でやる)! 散策ももちろんやります。
12.『「円舞」の終わり』
※1時間スペシャル。
前半。帰る日前日、鬼角峡谷を探検&クルージング。夕方になってお土産買い、公民館にてポケモン勝負し、夜にはゲーム大会と枕投げ大会。
後半、パルデアに帰る日当日。
「今日の夜にはパルデアに戻ってんのかー」
しみじみペパー。
「……大変な目にあったけど、すっげー楽しかったよな!」
「キビキビのせいで、腕と足が激・筋肉痛なんよ……」
ため息ボタン。
「準備はばっちり! 忘れ物はないかな!?」
みんなを見回すネモ。
公民館を出ると、
「あんたたち!」
姉弟がやってきた。
「もっといればいいのに……、本当に帰っちゃうの?」
「大丈夫、また来るよ!」
「ピカピカ!」
「うん……、絶対だからね!」
ゼイユにっこり。
「ていうか、うちも向こうであと2ヶ月お世話になるけ、少ししたらブルベリ戻るって話さんかったっけ?」
からかうヨーコ。ぴっかりさんもニヤニヤ。
「う、うっさいわね! 一言多いのよっ!」
みんな笑う。
「ヨーコ、ペパー、ボタン、ネモ、4人とも……、来てくれてありがとな! ぴっかりさんも!」
みんなを見回すスグリ。
「こちらこそ案内ありがとな! メシもうますぎちゃんだったぜ!」
「お祭りチョー楽しかった! ブイブイお面も買えたし!」
ペパーとボタンにっこり。
「にへへ……、喜んでくれてうれしい」
スグリ照れくさそう。
「……なんかさあ、楽しい時間って、あっと言う間だね!」
ネモしんみり、
「スグリともゼイユとも、もーっと勝負できたらよかったなー」
「「「え……」」」「ピ……」
ヨーコ達絶句。
「あたしもスグもあんたに10回以上つきあわされたわよ!?」
姉弟ドン引き。
「ネモ被害者の会、ここに誕生……」
つぶやくボタン。やれやれヨーコとぴっかりさん、ペパー。
「──でも、来てくれたのが、みんなでよかった」
スグリ、ヨーコをしっかり見る。
「悩んでたけど、俺……、ブルーベリー学園でもう一度がんばってみようって思った!」
「──うん、きっと、大丈夫!」
ヨーコ、少し息を飲んでにっこり。
「ヨーコ……」
スグリもややあって、にっこり。
「──うん!」
見守るぴっかりさん。
「あーあ、バカンスも終わりか」
ゼイユ、天を仰ぐ。
「それじゃ、そろそろあたしも学園戻るとするわ!」
「ねーちゃん……、ありがと!」
「なんかよ……、スグリもゼイユもみんな、……会えてよかったよな!」
ペパーうなずき、スグリに、
「スグリ……、最初オレ、感じ悪くてごめんな」
「えっ、そうだっけ? そうは思わなかったけど……」
きょとんなスグリ。
「全然いいわよ。あたしが許してあげる」
どや顔ゼイユ。
「お、おう……?」
首をかしげるペパー、囁くボタン。
「……ゼイユもたいがいあれだよね」
「それについては、ごめんな」
「はー!? なんですって!?」
怒るゼイユ。
「あ、ん、た、た、ち! ど、う、い、う、意、味、よー!?」
ひとしきり笑うみんな。
それから、バス停で姉弟に見送られ、空港での一幕。
そして夜のテーブルシティ、アカデミー地獄の階段前にて、
「キビキビ勝負ー! よくおぼえてないけど、なんかハマっちゃった!」
「キタカミ旅行楽しかったぜ! オマエらと行けてよかった! ……誘ってくれてありがとな!」
「たくさん外出たぶん、引きこもらんとわりにあわんー」
それぞれ感想をつぶやくみんなに、ぴっかりさんと笑い合うヨーコなのだった。
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