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デイサービスの収益

私にはデイサービスが儲からないという理屈が全く理解できない。

そもそも、その地域に高齢者が全くいないとか、高齢者がいたとしても、要介護者がほとんどいないというような状況であれば理解はできるのだが、そこに デイサービスをオープンする理由がない。

一般的に、高齢化率が日本の平均高齢化率前後、もしくはそれよりも高いエリアでデイサービスのシェア自体が寡占化していない限り、利用者の数はある程度確保できなければおかしい。

定員数にもよるが、月の平均稼働率は80%前後は目指さなければならない。 大体儲からない儲からないと騒いでいたり、倒産をしたりするデイサービスの場合、稼働率が60%を下回ってしまっていることがほとんどだ。

定員規模にもよるが、概ねデイサービスの損益分岐点は、稼働率が45%から55%の間くらいにはなるはずだ。

もし損益分岐点が稼働率70%などという状態になっているとすれば、それは所謂加配と言われる人の配置が多すぎるということになるだろう。

国が定めている人員配置基準ギリギリで運営しろとは言わないが、定員20名程度のデイサービスであればプラス1名 、定員が40名から50名のところであればプラス2名程度の要員は必要だと考える。

そして人件費率だが、できるだけ低いに越したことはないが、それでも50%前後ぐらいを目安にしたいところだ。

仮に月の売り上げが500万円だとすれば、 人件費率が50%で250万円の人件費が必要だということになる。

法定福利費や福利厚生費を含め1人当たりの平均人件費が30万円だとすれば8人 、40万円だとすれば6人の人員を雇うことになる(経営者も含めての話だ)。

月500万円の売り上げを想定するデイサービスで6人から8人の職員が働くと考えれば、どの程度の規模のデイサービスかは計算すればわかるだろう。

結局、儲からない儲からないと言っているデイサービスについては、利用者の確保ができていないだけで、そのデイサービスの利用者を確保するための活動を十分にやっているかどうかということを考えれば答えはすぐ出るはずだ。

一生懸命営業活動をしているが利用者が獲得できないと言われるケースもあるが、営業は一生懸命やれば成果が出るというわけではない。

ここは真に営業としてのマーケティングの知識や、具体的な営業手法の知識になってくるので、介護の仕事しかしたことがない人間にそれを考えるということは実質無理なことなのかもしれない。

であれば、短期間でも営業のプロから どのような視点で営業活動をすればいいのかという指導を仰げばいいだけの話だ。

必要な投資もできないのなら、必要な売上を確保することもできないだろう。

だからデイサービスは勝ち組と負け組がはっきりと分かれるんだと思う。


そんな感じ。

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