夫との話し合い

すぐに夫にLINEをした。
「主任保育士からこんなこと言われた‼︎病院行けだって‼︎どうしたらいいの!?」

家に帰ってからゆっくり話せばいいのに、その時の私は怒りの感情に支配されていた。早く、早くこの気持ちに共感して欲しかった‥。

しかし、夫の反応は私の期待しているものと違ったのだ。

「それってさ、あなたが1番障害をバカにしてるよね?」

「え?」

私は夫に一緒に怒って欲しかった。こっちの話を何も聞かずに障害と決めつけてどこかへ去ってしまった主任保育士のこと、「ひどいね」って言って欲しかった。「娘のことそんなふうに言われて嫌な気持ちになったね」って私の気持ちに共感して欲しかった、それだけなのに。


でも、正直痛いところをつかれたという気持ちもあった。私は元保育士で何十人と特性を持った子たちと過ごしてきて、その子達の姿を娘に重ねては「うちの子はああいう子達には該当しない」と思っていたのだ。

今思えばこれがすでに私が障害を馬鹿にしている
、見下していることにつながっている。だが、この時の私はそのことに気づいていない。

自分自身が誰よりも「普通」にこだわり
「人と違うことは恥ずかしいことだ」と思っていることにこの時の私は気づくことが出来なかった。

夫とはその後何度も話し合ったが、私とは逆に常に冷静な態度でそれがまた私の怒りを増幅させていった。「どうして?一緒に怒ってくれたっていいのに‼︎私ばかり娘のこと考えている!!」


「娘に合っていないと思うなら、そんな幼稚園やめちゃいなよ。3歳で入園させなくても、ゆっくり次の場所探せばいいじゃない。」
この時は夫のこの言葉がとても白状で無関心に聞こえた。
 
また、決定権は私なんだ‥。
私がこの子の行き先を変えてしまうの?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?