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【#自殺未遂】    10話 最終回

トイケン@介護福祉士です!

どのくらいの間、意識を失っていたのだろう
目を開くと身に覚えのない景色が視界に入ってくる
まだ状況を把握できていない

目を開いた私のところへ、看護婦らしき人物が慌てて近づいてくる
少しすると医師らしき人物がやってきて、私に向かって何か話している
話の内容は理解できない

どうやらここは病院のようだ

右腕に点滴の針が刺さっており、マスクから酸素を吸引している
その場の様子は視界に入ってくるのだが、意識はもうろうとしており
声を発する事ができず、そのまま眠りにつく

次に目を開いた時は先程とは違う病室にいた

ベルトのようなモノで私の身体は固定され、ベットから降りる事が許されない
少しずつ断片的に、記憶が蘇ってくる

意識のない状態でいる私は、家族に発見され救急搬送された

見回りにきた看護婦が私を見るなり「元気そうでよかった!」と微笑んでくれる
自ら死を選んだことをようやく思い出してきた

今日が何月何日、何曜日なのかもわからない
どの位の間、意識を失っていたのかもわからない
ひとつだけわかったのは、病室の窓から見えた空が青かった
とても青かった
今まで見たどんな空よりも青かった

                               完

お付き合いい頂きありがとうございました、第1話から読んで頂けると幸いです。
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次回から【#精神病院2西なう】連載していきます。

よろしくお願いします。







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