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【#精神病院2西なう】    53話

令和5年7月3日(月)      入院26日目(その1)

3:00  トイレに起きる
何か夢を見ていたが、内容は思い出せない。

5:00  起床
身じたくを済ませ、食堂へ。
外は良い天気。
窓の外を眺めながら、準備体操する。

5:30 この辺りの時間帯から、夜勤職員の朝の業務が始まり慌ただしくなる。起床や食事に介助の必要な患者さんがおり、朝の一番大変な時間帯のようだ。

6:00  給湯器に電源が入る
いつもはこの時間に新聞が食堂に届くのだが、今日はまだ届かない。職員に言ってみようと思ったが忙しそうなので、新聞はあとで読む事にする。

7:00  朝食 
ご飯、味噌汁(えのき、ちんげん菜)、さつま揚げの旨煮、白菜のお浸し

9:10 廊下の窓から外を眺めると、病院では受診が始まっているようだ。車かた降りてくる夫婦を見かける。どちらが患者でどちらが付き添いなんだろ、そんな事を考える。

精神の病に犯されている事を認めたくない、精神病院を受診する事への抵抗。知らず知らずのうちに病が進行していく恐ろしい病気だ。

10 :20 そろそろ新聞が届いているかと思い食堂へ行ってみる。
Yさんを発見。いつの間にか彼女の周りに患者さんが集まっていて、笑顔でおしゃべりされている。今日、ソーシャルワーカーから何かお話があるとの事で、退院の段取りが決まったのかもしれないという嬉しい報告をしてくれた。

12:00 昼食
ご飯、麻婆豆腐、マカロニサラダ、白桃ゼリー
3日後の昼食後に退院になる。メニューを日記に記入するのも残り3日だ。

                                   続く


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