フォローしませんか?
シェア
Kei
2024年2月19日 16:43
白装束にだらりと黒髪垂らし振り向きながらおいでなさいな、と目で囁く森の奥にわたしの棲家があるのよ怖い?わたしを物の怪か気狂ひとお思いか?なら、来なくてかまわぬその代わりずっと、あなたはこの日をこのわたしを忘れずに悶々と過ごすこととなりましょう怖いもの、不条理な場面、居てはならぬヒトガタはあなたの目にはまがいもの、或いは害為すものと映りまし
2024年2月5日 16:33
かの紅き絢爛たる月は彼女を怯えさせその丸いカタチの影の在り様は陰鬱たる心と多くの涙を映す酷さか無情かと捻くれささくれ不信の鎧に閉ざした胸を掻き毟る眉の如き細きかの月をもう一人の彼女は愛し祈りその形状にも似た心象の儚き具現求めて止まぬ彼女の絶望の衣を指し示すかのように孤独のうちに打ち沈むわたしを見る貴女よ貴女色や形状になど何の意味があるものかわたし
2024年2月10日 16:38
雲行きは怪しいいえ、とうに予測出来ていた今神経質な雨は 激しいテンペストに変わり不穏の中に、勇気でも無鉄砲でもなく諦観の心のままに一歩踏みでた私を びっしょりと濡らす足りない もっともっと望むべきは轟く一撃の雷鳴飛べない羽を持つ私のおぞましい輪郭を溶かすほどに、優しく打ち据えよ 粉々に壊せよそして休息の闇の中にーあぁ、雨粒と同化出来たならやがて何者か形状