ゲームと私[作品別編]:DanceDanceRevolution#2
※前回のあらすじ※
会議は踊る、おバカは回る。
すっかり『Butterfly』で回転するのにも慣れ、
さらにスライドステップなども組み込むように
なると、ちょっとしたパフォーマー気分だ。
初プレイの時の
「目立つし・・・。」
「見られるし・・・。」
などと言っていた自分はどこへ行ったのか。
やがて所謂ボス曲である『PARANOiA』の
Another(通常より高難度のモード)譜面まで
攻略出来るようになったちょうどその頃、
DDRに最初のバージョンアップが行われた。
どうやら当初稼働していたバージョンは
サンプルバージョン的な位置づけだったらしく、
バージョンアップ後の”Internet ranking Ver.”と
呼ばれるものが初の正式バージョンとなるらしい。
IR Ver.ではいくつかの楽曲とより高難易度な
モード”Maniac”の追加などが行われた。
このバージョン以降、私のプレイスタイルは
他の人とは少し違う方向に向かっていった。
”ダブルプレイ(以下DP)”である。
DPとは文字通り2人分のパネルを使用して
遊ぶモードだ。
シングルプレイや2人同時プレイの場合なら
前後左右、4枚のパネルを譜面に合わせて
踏んでいくところを、DPでは1人で8枚の
パネル全てを曲に合わせてタイミングよく
踏んでいくわけだ。
一見するととても大変そうに見えるだろう。
確かに慣れるまでは足運びなど、なかなか難しい
ところはある。
テンポの速い曲で大きく左右に振られる場面など、
何度となく転びそうになったこともある。
しかしこれ、慣れてしまうとシングルの高難易度
モードよりも簡単だったりするのだ(人によるが)。
というのも、シングルの高難易度モードは片足で
同じパネルを”連打”させられたり、どうやっても
左右の足で交互には踏めないような譜面配置に
なっているところが出てくる。
これがDPになると左右へ振られる事も考慮してか、
左右の足で交互に踏んでいけばキレイに移動
しながら譜面通りに攻略出来る作りになって
いるのである(ナンバリングが外れて以降の
”意地の悪い”譜面は除く)。
プレイスタイルによってはシングルの
高難易度モードのほうがやりやすいという人も
いるだろう。
私が初めの頃にやっていたように左のパネルは
左足で、残りの3枚のパネルはすべて右足で
踏むプレイスタイルの友達もいて、その人は
左右交互に踏んでいくDPは「無理」と言っていた。
私にはテンポが速くなっても左右交互に足を
運んでいけるDPが合っていた。
ただDPには問題もあった。
当たり前だがシングルプレイの数倍”人目を引く”。
ミスったら目も当てられない事態になるのだ。
しかしである。
人というものは変わっていくものだ。
私はすっかりDPで『人に魅せる』ことに
ある種の快感を覚えていた。
私はそこからさらに『魅せるプレイ』を
突き詰めようとある行動に出た。
つづく。