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乗れる気がする。vol.5

前回、パニック障害の方に超絶おすすめする本
「不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本」に軽く触れましたが、今日はその中身を少しだけ紹介したいと思います。

私が希望を持てたのは、この本以外にありません!
周りにパニック障害を経験した方は幸いにも一人だけいましたが、荒療治で治したということで、その方は有無を言わさず、とにかくどこへでも出かけ続けたそうです。
それを聞いた時、私には無理だ!と思いました。

でも、今ならそれが大切だということはわかります。
とは言え、それを実行するのは並大抵のことではありません。私もまだまだ半人前です!

さっそく本の中身に入っていきまーす!

著者のポールさんは9年間パニック障害に苦しみます。友達と飲んでいたバーで突然パニック発作に襲われ、その恐怖から予期不安が起こり、発作を誘発するようになります。当然様々な病院やカウンセリング、インチキそうな商品など、治る可能性があるものには人一倍手を出し貪欲に動きます。ですが、何一つ結果が出ず、このまま治らなかったらどうなるんだろう、と徐々に生きる希望をなくし、部屋に閉じこもるようになります。

そんなポールさんが回復できた理由の一つに、「良くなることを日々の生活の目標にするのをやめた」とあります。
回復を追い求める必要はなく、回復が訪れるのを待つ。この考え方こそがすべてだとポールさんは言います。

一部抜粋したもの掲載します。
「こう考えればいいのです。風邪をひいてもあなたはそのことを心配しませんね。あなたは風邪というものを理解していますし、なぜ風邪をひいたのかもわかっているので、ちょっと不愉快ではありますがあまり気にしませんし、そんなに苦にもなりません。不安神経症の症状についても、私はこれと同様の考え方ができるようになったのです。こういう考え方の変化が起きたのは、怖れが減り、症状をよりよく理解したおかげですし、そのおかげで私の体は回復を始めました。」

つまり、回復には症状に対する怖れを手放すことが大切!
「この症状をなくさなければ、元通りの生活なんか送れない」と焦ることで、この悪循環から抜け出せなくなるというのです。

さらに、ポールさんは続けます。
「そもそも不安神経症は少しも有害ではないのです。普通の人は、何か一つのことばかりを一日二四時間考えたりはしないのです。そんなことをすれば、他の日常のさまざまなことから乖離してしまうでしょう。私の体は、回復する暇がなかったのです。」

なぜ治らないのかと考え続けたり、自分の気分はどうかと気にし続けたりすることで、休息に必要な時間をもらえない頭はどんどん疲弊し、またパニック発作が起きてしまいます。真っ只中にいる人にはそう簡単ではないかもしれませんが、1日の間に30分、いや5分でもいいので、その時間はパニック障害のことを忘れて、何かに集中する時間を作ってください。テレビを観たり、本を読んだり、何か作業をしたり、人と話したり、何でも構いません。そうすることで、頭を休めることができます。
休めることで回復します。これはマジです。

また、発作が起きるメカニズムを理解することと、実際に発作が起きても結局元に戻れることを深く理解することは重要です。

次回は、その辺を中心にお送りします!

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