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続 梅酒づくり

既に泣きすぎている。

梅酒づくりの回で前述しているが、『愛の不時着』を見ているのだ。
今はまだ10話だというのに、こんなにも泣かせにくるドラマがあるのだろうか。私はもともと感受性が豊かな方で、登場人物が泣いたら私も泣く。なんなら先に泣く。

だってユン・セリがずっと泣いてるんだもん。
私も一緒に泣くよそれは。

少しばかりキリがいい場面なので、なんだかやる事が多い7月末まで続きはお預けだ。10話の最後を思い出すだけでまだ泣けてくる。もう2週間も前に見たというのに。


梅酒づくりに話は戻る。

梅を軽く洗い、ヘタを除いて水気を切る。
私はこの工程が好きだ。
ひとつひとつ、梅の香りに包まれながら拭きあげる。この実からできる梅酒を想像すると、愛おしさがあふれてくる。

例によって氷砂糖と梅を交互に瓶へ並べていく。
この層がまた可愛らしい。

最後にウイスキーをたっぷり注ぐ。
砂糖が溶け始める前の瓶は、本当に梅と氷が入っているように見えて美しいのだ。

そして数日後には、溶け始めた氷砂糖とウイスキーが混ざり合う瞬間が見れる。
これもまた言わずもがな美しいのだ。
もやもやと溶け合うのを見たさに、瓶を揺らしては灯りに透かして眺める時間は、梅酒づくりのなかでも楽しみのひとつだ。

今はもうすっかり砂糖は溶けて、じわじわと梅から琥珀色の風味が移るのを待つだけという状態だ。ウイスキーはもともとの綺麗な色から一層深みが増すのだと思うと、かなり楽しみだ。


やっぱり梅酒づくりは化学だなぁと感心したり、なんなら料理は全部そうだけれども。理屈がわかっているとまた楽しさもあるなと、感覚だけではない先人の知恵と工夫を改めて感じたりもする。

梅雨を越えて夏が来て、秋はどこに行ったんだ?そう考える頃には飲み頃だろうか。


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