【スクールツアー】敬愛小学校

こんにちは。
12月に入ってもなんだか暖かい日が続いていますが、各学校では終業式を終え、冬休みを迎えているのではないでしょうか。
しっかり身体を休めるとともに、3学期に向けてインプットする時間をとりたいですね。

さて、本プログラムでは、忙しい2学期の合間にも「スクールツアー」を実施していました。小学校、中学校、中高一貫校、高等学校など、各校種の学校を見学させていただきました。実際の授業や生徒の様子を見せていただくだけでなく、学校長の先生からお話を伺うことができる貴重な機会だったと思います。

先日は、北九州市にある「敬愛小学校」にお邪魔してきました。
学校長である龍先生は、本プログラムのメンターとして関わってくださっています。私自身、龍先生のお話を聞くたびに、見学をしてみたいと思ってた学校でした。

ということで、今回は、敬愛小学校さんを見学させていただいた時の様子をお伝えいたします。

とってもきれいな校舎!

学校情報

・敬愛小学校
・北九州市にあり、開校して21年目を迎える。
・各学年に2クラスずつで、全12クラス。
・1クラスの児童数は20〜25人。

掲示物あふれる校舎内

各学年の教室前、廊下、階段と、校内の至る所に、児童の作品や学習の成果物が掲示されていました。児童のアウトプットの活動が多く行われているのだろうと言うことが一目で分かりました。
廊下や階段に掲示をすることで、「人に見られるから、いいものを作ろう。」というモチベーションになるかもしれませんが、もう一つ理由があるそうです。
それは、「上級生の作品を見ることができる」ということです。低学年の子たちが、上級生の作品や学習したことの成果物を見て、「こんなことやるんだ。」「すごい。」「私もできるようになりたい。」など、次の学年への見通しや憧れをもつことに繋がると考え、掲示を行っているそうです。

ロイロノートを使った国語の提案文。
ロイロノートの思考ツールを活用したもの。

朝の読書、朝学習

朝の読書タイム。この日は、保護者の方による読み聞かせが行われていました。直接保護者の方が来て本を読んでくれている学級もありましたが、自宅からリモート配信で読み聞かせをしていることに驚きました。各教室には、大型モニターとAppleTVが設置され、簡単にリモート配信ができる環境になっていました。

教室。右側にあるのが大型モニター&AppleTV。

朝学習は、モノグサというアプリを活用し、個人で漢字や計算などの基礎学習に取り組んでいました。低学年は、5分漢字、5分計算、5分文字の書き取りなどかなり短時間ではありましたが、アプリをうまく活用し、テンポよく学んでいる姿が印象的でした。

1年生の時間割例

とにかく話す外国語の授業

2年生と6年生の外国語の授業でした。どちらの授業もとにかく子どもたちが「発音する、話す」時間がとても多くありました。

2年生のクラスは、EnglishRoomで行われていました。1・2年生はフォニックス学習(アルファベットと発音の仕方を中心に学習するもの)を中心に行っているそうで、歌を歌ったり、クイズに答えたりしながら、時間いっぱいまで英語にふれていました。

6年生は、翌月に英語村へ行くということで、ホテルマンとの会話を練習していました。先生からいくつかのフレーズを教わると、ペアになってどんどん会話が始まっていく様子に圧倒されました。「実際に来月英語で話さなくてはいけない。」という状況設定が上手で、必要感のある学びになっているのだなと感じました。

場面の設定でやる気になる!
ロイロノートで配布された資料。

デジタルツールを使った取組

教員の働きやすさのため、学校の活動を保護者に伝えるために、様々なツールを活用されていました。

・ブレンドというアプリの活用。
保護者が出欠を入力し、学校で担任が確認できる。
紙でも渡すが、通知表も見ることができる。
児童一人一人の学びの履歴が見られたり、保健室の来所記録など確認できたりする。
→情報共有、児童情報の管理がしやすくなる。

・学校長自ら、毎日教室を周り、授業の様子をブログに掲載。
子ども達の活動を保護者が見ることができる。
各教員の頑張りを保護者に伝えられる。
→ブログで学校の様子を発信することで、学校のことをあまり話さない家庭にも学校での様子が伝わる。また、学校や職員の様々な取組の良さを伝えることができる。

訪問を終えて…

今回の学校訪問を通して最も印象的だったのが、「教育は未来に向けたものである」ということです。
予想できない変化が起きる社会が、これからの社会。そんな中、変化に対応できる子どもたちを育成するために、教室環境や学習方法、学習内容などを見直し、「子どもたちに本当に必要なもの」を見極め、教育活動に落とし込み、実践されていると感じました。

昇降口に貼られているこのポスターからも「未来を生きる子どもたちのために」という情熱を感じます。

今回の訪問で学ばせていただいたことを、これからに生かしていきたいと思います。
龍先生、敬愛小学校の先生方、児童の皆さん、ありがとうございました。

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