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【今日は何の日?7月1日は氷室の日!】金沢の氷室まんじゅうで歴史を味わってみませんか?

こんにちは、星空乃 雫(ほしからの しずく)です。
今年の夏も、去年に匹敵する暑さという予測が出ていますね・・・何とか体を大事にして、乗り切りたいですね。
冷たいものも食べたいところですが、こんな和菓子を味わうのは、いかがですか。

本日、7月1日は、金沢では【氷室の日】です。

私は以前、金沢市に住んでいたことがあり、今年も知人が【氷室まんじゅう】を贈ってくれました。

氷室の日って何? まんじゅうってどういう関係?
そんな金沢の素敵な歴史と和菓子について、ご紹介したいと思います。

氷室の日とは・・・

氷室の日の始まりは、今から400年前、江戸時代の話です。
当時、氷はすごく貴重なものでした。
冬に氷を「氷室」と呼ばれる場所に保管しておいて、旧暦の6月1日にそこから出して、徳川家に氷を献上していました。
冷凍庫があったわけじゃないですから、江戸時代に、夏に氷って、すごく贅沢品だったはず・・・。

そして、この氷を献上する道中の無事を祈って、おまんじゅうを供えていたというのが、【氷室まんじゅう】の始まりだったそうです。
明治以降も引き続き、この饅頭の習慣が残り、これを食べると無病息災だといわれるようになりました。

氷室まんじゅうは、ここが違う!

6月の終わり頃から、金沢では、デパートや和菓子屋で、たくさんの氷室まんじゅうが並びます。
お店ごとに少しずつ違うので、ごひいきのお店がある方も多いですし、食べ比べも楽しいです。

さて、氷室まんじゅうの特徴は・・・

  • 色は赤、白、緑

  • 形は丸

  • 酒まんじゅう

  • 中身はあんこ

というのが、一般的です。
中でも、酒まんじゅうなのが、私のお気に入りポイントです。

酒まんじゅうって、お酒入り?→入っていません!

酒まんじゅうについては、DELISH KITCHENで分かりやすく説明されていました。

酒饅頭の製法
酒饅頭は米や麹から作った酒種と小麦粉を混ぜた生地で、あんこを包み蒸しあげたものです。糀の発酵力を利用して、小麦の皮を柔らかく膨らませています。
酒饅頭の製造工程が酒を造る工程に似ていることや、仕上がった饅頭自体も酒の香りがすることから、酒饅頭(さかまんじゅう)と呼ばれるようになりました。
酒饅頭は酒の香りはしますが、前述した通りアルコールは含まれていません。酒饅頭からする香りは、麹が発酵した香りなのです。

酒饅頭とは?発祥から風味の特徴までを徹底解説 | DELISH KITCHEN

麹の発酵で膨らませたのが、酒まんじゅうなんですね。
そして、この作り方をしているのが、氷室まんじゅうです。

大好き!オススメ!な氷室まんじゅう

今年、いただいた氷室まんじゅうはこちらです。
金沢で有名な和菓子店、【中島】の氷室まんじゅうです。

なんと、明治14年から続く和菓子屋とのこと。
伝統ある和菓子屋さんです。

そのお店の氷室まんじゅうが、こちら!

白と緑(お店の説明ではとなっています)

氷室まんじゅうは日持ちしないので、買った当日に食べるのがベスト。
私もまずは早速、届いた日にいただくことにしました。

ちなみに、パッケージの情報はこちら。白と緑って何が違うのかと思いますよね。

比べてみると、原材料も、カロリー等も、全く同じです。

では、早速、開けてみます。

ちなみに大きさは、直系7センチ、厚さ2センチといったところです。
結構、食べごたえがあります。

では、せっかくなので中身もお見せしたいと思います。


このように、どちらの中身も、こしあんです。

ちなみに、中身のあんですが、必ずしもこしあんではありません。
お店が違えば、中身も違います。

こちらの食べ比べの記事を見ると、いろんな氷室まんじゅうがあるんだな、と参考になります。

さて、中島の氷室まんじゅうに戻って・・・
いよいよ食べます。
毎年1回の楽しみ!

まず皮なんですが、買った当日ベストというのが、ココです!!
その日が一番ふかふか、そしてしっとりなんです。
麹で発酵させることによる柔らかさです。
中島の氷室まんじゅうは、この皮が本当に本当においしいんです!!
酒まんじゅうならではの、ほんのりお酒のような香りが口に広がります。

あんこですが、実はあんこだけ食べると、そんなに甘いわけではありません。
なんですが、皮と一緒になることで、ちゃんと甘い
このバランスがまた、最高なんです!!

甘過ぎないから、全然負担じゃなく食べられる。
皮のモチモチ、ふかふかで幸せになれる。
ここが体にいいところ、無病息災を願ったおいしさです。

樫田堂の氷室まんじゅうはとってもレア!

金沢の有名和菓子店では、独自の氷室まんじゅうがあり、どれも甲乙つけがたいおいしさです。

なんですが、中でも、予約困難なのが、こちらのお店。
御菓子司 樫田堂(かしだどう)です。
毎年、公式Instagramで予約の開始や終了を告知しているのですが、今年も6月1日に予約を始めて、6月3日には終了という、大激戦ぶり。
これは、生産数に限りがあるため、仕方なく数を限っているそうです。

しかも、さらに困難なのが、
電話でしか予約できない&地方発送不可
現地で、予約日時に行くしかないという、とってもレアな氷室まんじゅうです。

ちなみに、私は過去に一度だけ、食べたことがあります!

もちろんおいしかったんですが、それよりも、やっと食べられた!という気持ちのほうが強かったかも。

現地で手に入れられそう!という場合は、ぜひぜひ予約の上、召し上がってみてくださいね!

夏のおいしさ、伝統のおいしさ。
金沢の氷室まんじゅうで、ぜひ健康な夏を過ごしてくださいね。

【おまけ】食べきれなかった場合の冷凍、解凍方法

基本的には、食べられる分だけ買うのがいいんですが、多めにもらったり、食べきれないこともあるかと思います。
そういう時は、次の方法で保存できます。

①1個ずつラップで包む

②冷凍保存する。
冷凍しても、早めに食べきるほうがいいみたいです。

③解凍するときは、レンジで20秒ほど温める・・・とよく書いてありますが、こんな方法もあります。

ラップを外して、スリコの温野菜メーカーに入れます。
下の容器には、大さじ2ぐらいの水を入れます。

600Wで40~50秒ほどチンしたら、ちゃんと蒸した感じで出来上がっていました!!
中のあんこまで、いい具合に解凍されていました。
蒸し器がない方は、こんな方法も、よかったら試してみてくださいね。

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