母はCEO〜実践②〜
暗記したものを覚えているかどうかテストする。
延々とこれを繰り返していて、学校の成績だけは良いけど、社会で仕事が出来ないって人っていますよね。
何のために勉強するのか。
勉強して得た能力を、社会の役に立つ様に発揮する必要がある訳です。
能力はある、でもイマイチ発揮出来ない。
これを解消する為に、幼児期から繰り返し訓練で身につけておくべきスキルは、
「言語化能力」です。
人間は言語でコミュニケーションをとる生物です。
テレパシーで感じて下さい、言わなくても察して下さい、分かる人だけに分かれば良い、は一方的で傲慢すぎます。生きていくためには、多少なりとも相手に合わせて、相手に分かる様にコミュを取らなければならない訳ですが、その為には状況や感情を言語化して伝える必要があります。
相手の能力に合わせ、
適当なタイミングで、
適切な言葉を選び、
誤解なく伝える、のは案外難しい。
日本人と括ってしまうのは横暴かもしれませんが、総じて言語化能力が足りない傾向にあるのは、幼少期から圧倒的にアウトプットの機会が少ないせいだと思います。
少ないなら、増やせば良い。
絵本を読み聞かせでは「おしまい」の後に、「どこが好きだった?」「どこが面白かった?」と聞けば良い。
「今日学校どうだった?」と言った後に、何か一つでも興味深い様子で「それ詳しく聞かせて」と追加報告をさせる。授業の内容なら尚良いですよね。
テレビドラマを観ていても「あ、ちょっと今見逃した。どうなったの?」と5秒で説明させる。
欲しいものをサンタに祈ると手に入るのではなく、
親に買ってもらえるようにプレゼンをする。
こういう積み重ねが生きてきます。
よくあるのですが、会社の面接で自己PRはスラスラと言える子に対して追加で「なぜそう言えるのか?」「その話を詳しく聞かせて」などとツッコむと途端にしどろもどろになります。覚えてきた事以外はスラスラとコミュ良く話せないのです。暗記のアウトプットや報告は得意なのに、会話や議論になると黙り込む。能力はあるのに、非常に勿体無いと感じます。
でもこれは、訓練が必要です。
幼少期から、話を聞いてもらえて育った子は話が上手い。
うちの子は大人しくて、家でもあまり喋りません、と言う子もいるでしょう。でも、黙っている間、何も考えていない訳ではないのは以前も書きました。その沈黙の時間に親が勝手に、こう思ってるのだろう、こう言いたいのだろうと思って、先取りして完結させてしまっているケースが多いのです。おしゃべりが少なくても、一言で思っている事を表現できたら、逆にすごい言語能力といえます。だから、本人に話させる為、聞いたり、待ったりして、落ち着いて話せるように受け止める姿勢をこちらが持てば良いのです。親が先に言わない事です。
言語化はとても大事な能力なので、
これに関してはまた詳しく後日書きたいと思います。
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