見出し画像

アフリカの幼稚園探し

長女の学校生活が落ちついてきたので、自閉傾向がある息子の幼稚園探しを始めました。こちらに来てから1ヶ月は、公園とおうち療育をして過ごしました。なかなか幼稚園探しに踏み切れなかった理由は、日本で息子を受け入れてくれる幼稚園の少なさに絶望感を味わった経験があったからです。
 息子が2歳の頃、自宅近隣で幼稚園探しをしましたが、受け入れてもらえたのはたった1件。「プレに入れるが、座れない子は入学できません」「年中さんから入学はどうでしょうか。」と言われました。2歳、3歳の頃の息子は多動で、座ることや集団行動が苦手でした。公園ではお友達のいるところには近づきません。また、おもちゃの取り合いのトラブルも多かったです。ですが、まだこんなにも小さいのに、入学自体を断られたことは本当につらい経験でした。唯一受け入れてくれたのは長女が通った幼稚園でした。園長先生が「私達は、3年間の成長をみます。」と今の息子が成長すると信じて、快く受け入れてくれたのです。涙がでるほど、嬉しかったです。自閉症の息子を持って初めて実感したのですが、幼稚園を選ぶ基準で1番大事な事は、お稽古が充実している、新しい校舎などでなく、「どの子も平等に受け入れてくれて、一人一人の成長を信じてくれるかどうか」だと思いました。
 まずは、娘のインターナショナルスクールに問い合わせをし、心理カウンセラーの方と面接。人数が多い幼稚園で、クラスに先生が二人しかつかず、さらに今息子と同じ特性がある子がいる為、余裕がないと言われました。こちらには他にも幼稚園の選択肢がたくさんあります。(カナダ、イタリアン、オーストラリアなど)主人と息子の特性をすべて話し、受け入れてくれる幼稚園にしようと話しました。息子の特性、そして「息子に他の子供達と交流する機会を与えてあげたい」と自分の切実な思いをメールしたところ、3つの幼稚園から受け入れ可能と返信がきました。これらの幼稚園を見学した結果、園長先生が心のこもった返信をくれたこと、先生方が温かく迎えてくれたこと、また園児達が元気いっぱいに過ごしている姿を見て、イタリアンの幼稚園を選択しました。既に通っている日本人の方から、良い評判を聞いていたのも大きかったです。幼稚園では、基本はポルトガル語、日にちによって英語の先生やイタリア語の先生が授業をします。言語は英語のみがベストでしたが、英語もポルトガル語も分からない息子ですので、言語よりも、息子を快く受け入れてくれる場所を選択しました。そこで他の子達と遊ぶ楽しさを学んでほしいという思いをこめて。次回は、イタリアン幼稚園について書こうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?