見出し画像

コンサル転職後、初めてのプロジェクトで痛感したこと

こんにちは、アンバーです。

先日、コンサル転職して最初の研修についてnoteしました。


その後、初めてのプロジェクトに入った時のことを振り返ってみたいと思います。

ドキドキの初顔合わせ

はじめてのプロジェクトは、ディレクター/マネージャー/私の3人体制で、3ヶ月のプロジェクトになりました。

まずは意気揚々と元気よく振る舞い、雑用でも何でもやる新卒社員の精神で臨みました。
この時、過去の経験なども自己紹介で話すうちに、ある程度のビジネス経験もあるので、色々と期待もして頂いたような気がしています。

徐々に自信を失っていく1ヶ月間

しかし、自信を失っていく日々が割と早くやって来ました。

クライアントとの打ち合わせに向けて、どんな論点で進めていくか、などある程度の方向性はマネージャーやディレクターが考えていきますが、最初はその議論にあまりついて行けず、質問も出ない状況でした。しかも、扱うテーマは前職で多少扱っていた事もあるにも関わらず、です。

まあ最初はそんなもんだろう、と気楽に構えていましたが、意見を求められるようになり、自分なりの意見が出せずでした。
上の人が考えてくれるだろう、とちょっと受け身なスタンスになっていた面もありました。

その後、さらにディスカッションのためのスライド作成や、そこで何をクライアントと議論したいのか、何を主張するのか、の設計もどんどん任されるようになり、焦りました。

1日中、悶々と考えてもなかなか形にできず、マネージャーから心配される日々が続き、その心配がいら立ちに変わっていく様子が伝わりました。

そして、間に合わない時は巻き取ってもらったりして、かなり迷惑をかける状況が続きました。

当たり前にできていたはずのホウレンソウや、業務の見立て、仮説出しなども新しい環境でなかなか発揮できず、本当に社会人一年目のような感覚になり、今まで何をやってきたのだろう、と自信を失いました。

なんとかプロジェクトを走り切った3ヶ月

プロジェクト後半はマネージャーに心配された結果、毎朝と夕方にショートミーティングを行うようになり、ある程度その場でイメージを示してもらうようになりました。

少しずつ働き方やスライドライティングにも慣れてきて、クライアントとも話せるようになり、また少し抽象度の高い論点を整理したらマネージャーから少しだけお褒め頂いたり、プロジェクトの着地が見えてきた辺りからちょっと楽になっていきました。

ただ、最後の納品物を作る際に、作業前の確認が甘くクライアントにデータを追加提供いただく必要が生じてしまい、納品がギリギリになってしまいました。

そこについては、最後の最後でマネージャーからお叱りを頂き、不甲斐ない思いをしました。

プロジェクト終了後には、無事にチームで美味しい食事に行けたので、なんとか走り切った感じですが、プロジェクト全体を通じて、今まで培ってきた経験が全然活かせてないという感覚が残りました。

私の場合、30代で未経験のコンサルに転職した事もあり、適応に時間がかかったかもしれませんし、それなりに経験とプライドもあったため、その落ち込みは尚更だったのかもしれません。

痛感したこと

なぜこんなに苦労したのかを振り返ると、まずは転職直後の環境適応に時間が掛かったと思います。

作業のスケジュールや量を見積もることや、こまめにホウレンソウすることなど、ビジネスパーソンとして基本は改めて大事だし、環境が変わると普通にできていた事ができなくなることもあるのだと体感しました。

また、コンサルの基本として以下の動作に磨きをかける必要を感じました。

  • 相手の前提認識や状況を理解し、どう議論を組み立てていくか、相手の目線になって考える

  • スライド資料で説明しきるために、言葉とロジックにこだわり表現する

  • 悩むのは時間の無駄、スライドイメージが湧くまで不明点をディスカッションで明確にしきる

特に自分の場合、新卒以来10年以上同じ会社かつ小さい会社で、管理部門に長く居た結果、社内の上司である経営陣との長い関係性によって前提認識が常に一致しており、仕事におけるコミュニケーションが楽だったのだと思います。

しかも、アウトプットもパワポではなく、WordやExcel、場合によっては口頭で意思決定していたこともありました。

だからこそ、前提の共通認識が無い人に理解納得してもらうためのロジックと言葉が必要なのだと痛感しました。

また、日本語って難しいのだということも改めて学びました。
今まで色んなところで文章は書いていましたが、マネージャーから日本語ができていないと指摘され、びっくりしました。

そこでおすすめされた本を読み、文章の組み立て方、順番、句読点の打ち方など、たしかにそこまで考えていなかったと痛感しました。

(▼その本はこちら)

このように、たっぷりと自信を喪失した3ヶ月間でしたが、あとになってコンサル未経験で中途入社した方々に聞くと、だいたい皆さん同じような経験をしている事が分かり、少し安心しました。

環境が変わる事の大変さや、コンサルという仕事の大変さなど、色々な洗礼を受けた3ヶ月となりましたが、その分学びも多い期間でした。

コンサルに未経験で転職した方には、最初大変だけどみんな同じものだよ、ということを伝えたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?