見出し画像

[読書録]師匠はつらいよ~藤井聡太のいる日常(杉本昌隆 著)

”藤井聡太”を肩書にもつ師匠のエッセイ

両親から送られてきたお米と一緒に入っていた本書を読みました。
(どういう意味があるのだろうか?)

 今や8冠すべてを獲得する勢いの藤井聡太7冠ですが、将棋の世界では必ず師匠が必要になります。
 その藤井聡太7冠の師匠が著者の杉本昌隆8段です。

 著者は1990年から一線活躍し600勝以上もしている棋士です。
 藤井聡太7冠やほかのプロ棋士、女流棋士含め弟子も10人以上。
 調べるとまず棋士(四段)になることすら難しく、勝ち続けないと生き残れないかなり厳しい世界だといういうことが分かりました。

 本書は週刊誌に連載された100回分のエッセイをまとめたものです。
 1回が3ページくらいと短くとても読みやすくなっています。
 内容は、将棋界のこと、弟子たちの活躍について思うこと、そして、藤井聡太7冠の活躍で師匠として思ったことや求められること などを、著者は自虐と書いていますが、ユーモアを交えて描かれていて読みやすい一冊です。
 

 著者は、まえがきの中で「弟子を持つ師匠は子を想う親と同じである。」と書いています。
 多くの弟子たちとの良い関係が気づけているエピソードでは、まさに良い家族のように感じされます。
 また、藤井聡太7冠の活躍により出番の増えた師匠の役割について、多くの出会いを与えてくれたと、活躍を喜んでおり、~藤井聡太のいる日常~を楽しんでいる感じがとても伝わってきて、良かったです。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?