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日本ヤバイ:ハローワークの求人に多能工という理解不能の求人が激増している件

日本人なら知ってる事ですが日本は世界一の土建国家もしくは土建国家だった。と言っても過言ではないでしょう。
私の実家も操業70年超えの土建業に関わる仕事をして52歳の自分も実際に約10年ほどタイル工として特化した専門職として働いてた時期がありました。

自分の親世代に昔の話しを聞くと高度成長期(1974昭和40年代)以前の日本では
大工、左官工だけで電気工事やら水道工事をしてしまう事も多々あったそうです。
ようするに大工、左官工が多能工として電気屋をやったり水道やら設備工事までしていた為に
施工工期が6か月から24か月とかなり時間をかけて施工していた事もあったそうですが
素人に近い職人が施工していた為に多くの欠陥住宅があったそうです。
しかし高度経済成長の終わり頃(1970年代)になると分業制で
各職種の専門スペシャリストによる分業制=特化型に職種を分けて住宅を施工する工務店や建築会社が一般的になり
在来住宅の場合はこんな感じの施工日程表になっていきました(画像の工期が少し長めの例です。

建築施工工期シーケンス

訳あって自分はクロス屋の見習いアルバイトをしたくて実際に上野のハローワークに行ってクロス屋の求人を見せて貰ってクロス屋だけという求人が殆ど掲載されてなく
クロス屋が多能工という求人しか存在していなかった事に自分はびっくりしてその求人の在り方に不満でハローワークのスタッフに対してこんな求人はおかしい。みたいな事を言ったら
多能工(多技能工)の募集は普通で あんたの考えがおかしい。とハローワークスタッフの酒井さんに実際に言われてしまいました。

せっかく高度経済成長終わり頃から日本中の土建屋が
各職種のスペシャリストによる分業制=特化型に職種を分けて専門の職人によって良心的な住宅が建てられるようになった訳で
実際に分業制の職人になって住宅を建ててきた人にしたら
多能工(多技能工)という表現に違和感しか感じないはずです。

なにしろ多能工(多技能工)時代の日本は欠陥住宅が多かった訳で
対して現在のクロス屋が‎第二種電気工事士免許をとって両方の仕事をして住宅を施工したとしたら
分業制=特化型に住宅を建ててた時代とではどちらが良い住宅が建てられるでしょうか?
それは議論する余地すらなく分業制=特化型に住宅を建ててきた頃の方がいいに決まってます。
私の不満はおかしい?異常な要望なのでしょうか?
以上



ちなみに自分がタイル工現役時代の2000年頃、将棋の元七冠、羽生善治さんの新築工事を施工した事がありますw