鈴木雅子

高等学校国語科教員です。一人も取り残さない教育について考えたり、勉強したりしています。…

鈴木雅子

高等学校国語科教員です。一人も取り残さない教育について考えたり、勉強したりしています。新課程、観点別評価、インクルーシブ教育、ICT活用に興味がありますが、うまくいかないことばかり。未だ発展途上です。

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  • 高等学校のSpecial Support

    普通高校での特別支援について書いてみます。

  • 高校国語の単元設計

    国語の授業改善を単元設計の視点から進めていくことについて書いていきたいと思います。

最近の記事

私とアトピーとの歴史

 私のアトピーとの付き合いはかれこれ50年。もう長い歴史になります。幼稚園に入る前から、私の肘の内側には湿疹ができ、小学校の頃は派手に搔きむしっていました。中学校になると、時々顔がガサガサになり、見た目もかなり悪くなりました。高校では、指先が慢性的にひどい湿疹になり、手は晴れ上がり、よく曲がらない状態でした。もちろん全身、湿疹が様々なところにできます。当時は「アトピー性皮膚炎」という言葉もない時代でした。学生の頃に、ベビーオイルで保湿をすることを発見し、少し症状は軽減しました

    • PBSの三層支援

       PBS(positive behaver of support)では、対象の生徒達を三層に分けて支援の方法を考えます。  第一層は、80〜85%の生徒が属する、殆どリスクのない層です。第二層は、10〜15%の生徒が属するリスクの高い層です。そして第三層は、5〜10%の生徒が当たる、かなり高いリスクがある層です。  新生徒指導提要では、四層に分けた支援を提示していますが、PBSの分類の方がシンプルですし、実際の支援を検討する時にも三層で充分役に立ちます。  高等学校で支援を

      • Specialではない特別支援

         高等学校で特別支援が重視されなかったのは、高等学校は定型発達の生徒が通い、支援の必要な生徒は特別支援学校に行くという通念があったからだと思います。しかし、発達障害の認識は、通常の学力がある生徒でも生きづらさを感じ、心の病、いじめの対象、不登校などの症状を発症してしまうということに気づくきっかけになりました。つまり、通常の高等学校にも支援が必要な生徒、特別なニーズのある生徒が必ずいるということです。  特別なニーズは、知的や発達の障害に限ったことではありません。外国ルーツ、貧

        • 数学のつまずきについて

          昨日、今井むつみ先生の、京都大学EFORUMアーカイブ動画を視聴しました。たつじんテストのデータを基に、認知心理学のお立場から学習のつまずきについての講義をお聞きしました。 その中で分数に関する部分は、今まで職場で感覚的に感じていたことを、エビデンスを示して論理的に説明されており、共感する内容が多くありました。 まず共感したのは、①学力のつまずきは、小3くらいから顕著になる。②学力下位層では、分数の概念を理解していない者が多く、中学に上がっても改善しないという部分です。 偏差

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