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即効!見てわかる職場のコミュ技法【動画付き】
はじめに
本書は、
職場での共創のためのコミュ技法
(=コミュニケーション技法)を
YouTubeショート動画を加えて
紹介する本です。
既刊拙著(note)
「職場の人間関係を良好なものにするコミュ法」
内の技法の部分を要約したものです。
紹介する技法は、
すぐに使えて、すぐに効果があり、
いろんな場面に応用が利く技法です。
自分らしさを活かす技法です。
例として紹介している
言葉づかいと非言語による表現は、
実際には相手や状況、内容に合わせて
変えていただく必要があります。
本書が、
あなたの「ビジネスパフォーマンスのサポーター」
として
お役に立てれば幸いです。
田中義樹
1 良好な関係をつくる第一歩は
(1)良好な関係をつくるあいさつには
良好な人間関係づくりや場づくりの第一歩は、
感じのよい「あいさつ」です。
あいさつの良否が、
人間関係づくりや場づくりに大きく影響します。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605297996-lmon7bTUQ5.png)
好感度の高いあいさつには、
次のことを心がけるようにします。
①あいさつでの声と顔の表情を
自分の気分がよくなるレベルにする
②相手や周囲(周囲の中心)に
あいさつ言葉の語尾まで目線と体を向ける
③おじぎはあいさつ言葉を言った後に行う
(2)あいさつの効用
あいさつには、次のような効用があります。
①相手の心を開くことができる
②相手と心を交わすことができる
③お互いの気持ちを乗せることができる
④相手の気持ちを汲むことができる
まず、「①相手の心を開くことができる」ですが、
あいさつは相手を受け入れているという気持ちの表現です。
自分が心を開くから相手や周囲も心を開いてくれるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605297459-0ehsirHoQ9.png)
次に、「②相手と心を交わすことができる」とは、
相手や周囲から返ってくるあいさつ言葉は、
あなたへの共感の表現です。
あいさつ言葉を交わすことで心が通い合うのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605298926-yPVdizPJ7k.png)
そして、「③お互いの気持ちを乗せることができる」
ですが、前述の②に関連して、
あいさつはお互いの気持ちをつくるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718606857492-eMuMDs5Qta.png?width=1200)
さらに、「④相手の気持ちを汲むことができる」とは、
あなたのあいさつに対する相手や周囲の反応から、
心の状態を汲み取ることができるということです。
明るいあいさつが返ってくれば、
「相手や周囲は乗っているな」
とわかります。
逆であれば、
「体調不良や何か問題を抱えているのかな」
ということがうかがえます。
2 会話の切っ掛けのつくり方
(1)切っ掛けづくりのポイント
人間関係を前に進めるためには、
相手の気持ちをこちらの意向に向ける言葉
を返してもらうようにします。
言葉は、
自分の気持ちや考えを伝える手段です。
また、言葉は発した人の気持ちを、
よりその言葉の意味する気持ちにするものです。
そこで、
「会話の切っ掛けづくりには」ということですが、
それには次のような言葉を返してもらう働きかけ
を行います。
①了承の言葉→「あぁ、いいですよ」など
②感謝の言葉→「ありがとうございます」など
③同意の言葉→「私もそう思います」など
④注目・興味の言葉→「ええ、本当ですか?」など
⑤共感の言葉→「そうそう、そうですよね」など
(2)切っ掛けづくりのいろいろ
まず、「了承の言葉を返してもらう」ですが、
こちらは「人への働きかけにおいては必須のこと」と言えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605537487-OT3Y3NjRmJ.png)
次に、「感謝の言葉を返してもらう」と
「同意の言葉を返してもらう」ですが、
人は
「ありがとうございます」
「私もそう思います」
と言った後には、
「いや」
とは言いにくい(否定しにくい)ものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605604277-65aqgILzsD.png?width=1200)
そして、「注目・興味の言葉を返してもらう」ですが、
人は興味のある話には進んで乗ってきます。
相手から、
「どうなったんですか?」
「どうしてですか?」
「どうすればいいんですか?」
といった言葉が返ってくる話題から入ると、
会話がはずんできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605297191-awfWcerH4K.png)
さらに、「共感の言葉を返してもらう」ですが、
人は共通の体験や情報、近い体験や近い情報を
持っていると早く親しくなります。
相手から、
「本当ですか、凄い。一緒です」
「あれは○○でしたよね」
「近い体験してますね」
といった言葉が返る話題から入ると、
親近感が生まれ、会話がはずんできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605740873-nAXshsYPGF.png?width=1200)
3 相手の意向を汲む聴き方
話を聴いてくれる人はいい人です。
聴くことは、
あなたやあなたの話す内容に好意を持ち、興味を持ち、
「関心を持っていますよ」という意思表示です。
好意には、好意が返ってきます。
また、聴くことにはいろいろなメリットがあります。
相手の知識や知恵、話し方などを学ぶことができます。
そして、相手にとっては、
自身の改善や新たな考え・方法への気づき
につなげることができます。
そこで聴き方ですが、
それには相手の思いや考えをきちんと汲み取る
聴き方をします。
まずは、うなずきを大切にします。
つまり、好意や内容への関心を
目線と前向きな動作で伝えるようにします。
話すテンポに合わせたうなずきによって、
相手の気持ちは乗ってくるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718605299186-oZwrHWfwUj.png)
4 思い通り話してもらう聴き方
(1)相づちの活かし方
話を聴く際には、内容に合わせた相づちを活用します。
相づちとしては、
次の5つを適時適切に入れるようにします。
①受容(復唱も含む)の相づち
②促進の相づち
③共感の相づち
④感嘆の相づち
⑤同意の相づち
(2)受容の相づち
まず、「受容の相づち」ですが、
これは
「ええ」
「はい」
あるいは
相手の話を復唱したり要約をして返す相づちです。
こうすることで、
「あなたの話を受け入れていますよ」
という気持ちを伝えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718601751622-2mkoZTEFD2.png)
(3)促進の相づち
次に、「促進の相づち」ですが、
これは相手の話を前に進める相づちです。
「そして?」
「それから?」
といった相づちです。
この相づちによって、
相手は
「もっと話を聴きたい」
といった興味や関心に応えようとするものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718601752140-oxCHEC5JkA.png)
(4)共感の相づち
そして、「共感の相づち」ですが、
こちらは
「そうそう、あれは○○でしたよね」
「いやぁ、それは○○でしたね」
「その気持ちわかりますね」
といった共感の気持ちを伝える相づちです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718601751042-seN8CMoXYU.png)
この相づちで、
相手は
「彼は私の気持ちがわかってくれている。彼はいいやつだな」
といった気持ちになるものです。
(5)感嘆の相づち
4番目の「感嘆の相づち」ですが、
これは
「ほぉ〜、○○を、凄いですね」
「へぇ〜、○○なんてなかなかできませんよ。素晴らしいですね」
といった相づちです。
相手は
「もっと聴いて、聴いて」
といった気持ちになるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718601754200-VrDfzjAcWu.png)
(6)同意の相づち
5番目の「同意の相づち」ですが、
こちらは
「本当にそう」
「私も同じ」
「私も○○については賛成です」
といった相づちです。
こうすることで、
相手の話を勢いづけることになり、
相手の心の中に
「彼は信頼できるな」
「話の合いそうな人だな」
といった気持ちを生むものです。
ところで、
相づちに関しては特に次のことが大事です。
①同じあいづちを繰り返さない
②声と顔の表情、
態度や動作を話の内容に合わせたものにする
加えて、
こちらのねらいどおりに話してもらうためには、
うなずきや相づちだけではなく、
ほめることや励ますことを入れるようにします。
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