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即効!見てわかるビジコミの基本技法【動画付き】
はじめに
ビジネスパーソンにとって、
ビジネスパフォーマンスの要は
コミュニケーション力と言えます。
本書は、
ビジネスコミュニケーシ(=ビジコミ)の
基本技法を紹介する本です。
内容は、
既刊拙著
「実務入門 成果が上がる!実践ビジネスコミュニケーシ」
(日本能率協会マネジメントセンター)等
の見直し内容に、
YouTubeショート動画(限定公開)
とイラストを加えたものです。
紹介する技法は、
すぐに使えて、すぐに効果があり、
いろんな場面に応用が利く技法です。
自分らしさを活かす技法です。
会社を団体や組織と、
お客様を住民やステークホルダー
といった言葉に変えれば、
どの業種や職業の方にも
お役立ていただけます。
例として紹介している
言葉づかいと非言語による表現は、
実際には相手や状況、内容に合わせて
変えていただく必要があります。
本書が、
あなたの
「ビジネスパフォーマンスのサポーター」
として
お役に立てれば幸いです。
田中義樹
1 良好な関係づくりの第一歩は
(1)良好な関係をつくるあいさつの仕方
あいさつは、
相手に対してよいイメージやよい思い込みを
つくるうえで、とても大事な要素です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350118-OuBGPMB3gJ.png)
好感度の高いあいさつには、
次のことを心がけるようにします。
①あいさつでの声と顔の表情を
自分の気分がよくなるレベルにする
②相手や周囲(周囲の中心)に
あいさつ言葉の語尾まで目線と体を向ける
③おじぎはあいさつ言葉を言った後に行う
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350500-KrM9yTYoMk.png)
(2)あいさつの効用
あいさつには、次のような効用があります。
①相手の心を開くことができる
②相手と心を交わすことができる
③お互いの気持ちを乗せることができる
④相手の気持ちを汲むことができる
まず、「①相手の心を開くことができる」ですが、
あいさつは相手を受け入れているという気持ちの表現です。
自分が心を開くから相手や周囲も心を開いてくれるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350200-QyDkKTDp7Y.png)
次に、「②相手と心を交わすことができる」とは、
相手や周囲から返ってくるあいさつ言葉は、
あなたへの共感の表現です。
あいさつ言葉を交わすことで心が通い合うのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350784-J9uyBCUsPQ.png)
そして、
「③お互いの気持ちを乗せることができる」
ですが、前述の②に関連して、
あいさつはお互いの気持ちをつくるものです。
感情コミュニケーションは伝染します。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328355737-m91VBfRcnB.png?width=1200)
さらに、「④相手の気持ちを汲むことができる」とは、
あなたのあいさつに対する相手や周囲の反応から、
心の状態を汲み取ることができるということです。
2 会話の切っ掛けのつくり方
(1)切っ掛けづくりのポイント
人間関係を前に進めるためには、
相手の気持ちをこちらの意向に向ける言葉
を返してもらうようにします。
言葉は、自分の気持ちや考えを伝える手段です。
また、言葉は発した人の気持ちを、
よりその言葉の意味する気持ちにするものでもあります。
そこで、
「会話の切っ掛けづくりには」ということですが、
それには
次のような言葉を返してもらう働きかけを行います。
①了承の言葉→「あぁ、いいですよ」など
②感謝の言葉→「ありがとうございます」など
③同意の言葉→「私もそう思います」など
④注目・興味の言葉→「ええ、本当ですか?」など
⑤共感の言葉→「そうそう、そうですよね」など
(2)切っ掛けづくりのいろいろ
まず、「了承の言葉を返してもらう」ですが、
こちらは
「人への働きかけにおいては必須のこと」と言えます。
ですから、こちらの意向を伝えたいときには、
まず初めに了承の言葉をもらうようにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1718345577007-zY83UBPGav.png)
次に、「感謝の言葉を返してもらう」と
「同意の言葉を返してもらう」ですが、
人は
「ありがとうございます」
「私もそう思います」
と言った後には、
「いや」
とは言いにくい(否定しにくい)ものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328355078-Qe0ZoS39UJ.png?width=1200)
そして、「注目・興味の言葉を返してもらう」ですが、
人は興味のある話には進んで乗ってきます。
相手から、
「どうなってるんですか?」
「どうなったんですか?」
「どうしてですか?」
「どうなるんですか?」
「どうすればいいんですか?」
といった言葉が返ってくる話題から入ると、
会話がはずんできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350964-CvdMhaSMaI.png)
さらに、
「共感の言葉を返してもらう」ですが、
人は共通の体験や情報、近い体験や近い情報を
持っていると早く親しくなります。
相手から、
「本当ですか、凄い。一緒です」
「あれは○○でしたよね」
「近い体験してますね」
「意外に似たようなところがありますね」
といった言葉が返る話題から入ると、
親近感が生まれ、会話がはずんできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328355802-yYlo9qRrmB.png?width=1200)
3 相手の意向を汲む聴き方
話を聴いてくれる人はいい人です。
聴くことは、
あなたやあなたの話す内容に好意を持ち、興味を持ち、
「関心を持っていますよ」といった意思表示です。
好意には、好意が返ってきます。
また、聴くことにはいろいろなメリットがあります。
相手の知識や知恵、話し方などを学ぶことができます。
そして、相手にとっては、
自身の改善や新たな考え・方法への気づき
につなげることができます。
そこで聴き方ですが、
それには相手の思いや考えをきちんと汲み取る
聴き方をします。
まずは、うなずきを大切にします。
好意や内容への関心の気持ちを、
目線と前向きな動作で伝えるようにします。
話すテンポに合わせたうなずきによって、
相手の気持ちは乗ってくるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328350109-Zrhirz7iOS.png)
4 思い通り話してもらう聴き方
(1)相づちの活かし方
話を聴く際には、内容に合わせた相づちを活用します。
相づちとしては、
次の5つを適時適切に入れるようにします。
①受容(復唱も含む)の相づち
②促進の相づち
③共感の相づち
④感嘆の相づち
⑤同意の相づち
(2)受容の相づち
まず、「受容の相づち」ですが、
これは
「ええ」
「はい」
あるいは、
相手の話を復唱したり要約をして返す相づちです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328351519-0lfGWRHNOX.png)
こうすることで、
「あなたの話を受け入れていますよ」
という気持ちを伝えます。
(3)促進の相づち
次に、「促進の相づち」ですが、
これは相手の話を前に進める相づちです。
「そして?」
「それから?」
といった相づちです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328351223-EbTmYFhbNt.png)
この相づちによって、
相手は
「もっと話を聴きたい」
といった興味や関心に応えようとするものです。
(4)共感の相づち
そして、「共感の相づち」ですが、
こちらは
「そうそう、あれは○○でしたよね」
「いやぁ、それは○○でしたね」
「その気持ちわかりますね」
といった共感の気持ちを伝える相づちです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328351706-ktU1kJyCyF.png)
この相づちで、
相手は
「彼は私の気持ちがわかってくれている。彼はいいやつだな」
といった気持ちになるものです。
(5)感嘆の相づち
4番目の「感嘆の相づち」ですが、
これは
「ほぉ〜、○○を、凄いですね」
「へぇ〜、○○なんてなかなかできませんよ。素晴らしいですね」
といった相づちです。
![](https://assets.st-note.com/img/1718328351979-N6ULb8jl6f.png)
相手は「もっと聴いて、聴いて」
といった気持ちになるものです。
(6)同意の相づち
5番目の「同意の相づち」ですが、
こちらは
「本当にそう」
「私も同じ」
「私も○○については賛成です」
といった相づちです。
この同意の相づちは、
相手の話を勢いづけることになり、
相手の心の中に
「彼は信頼できるな」
「話の合いそうな人だな」
といった気持ちを生むものです。
ところで、
相づちに関しては特に次のことが大事です。
①同じあいづちを繰り返さない
②声と顔の表情、態度や動作を
話の内容に合わせたものにする
加えて、
こちらのねらいどおりに話してもらうためには、
うなずきや相づちだけではなく、
ほめることや励ますことを入れるようにします。
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