心とはかけ離れているもの
「この人に認められたい」
意外にも、自分は誰かに対してそんなことを思うタイプだった。
レモンサワーを飲みながら書いている。
それはなんでもない、ただの目上の人。
屈託のない意見をくれる、優しい人。
誰かに褒められた時、それが本当のことだと思えない自分の卑屈さも相まって、厳しい言葉をかけてくれる人を優しい人だと感じてしまう癖があるのだけれど。
感情まかせに言葉をぶつけてこない人だから、尊敬できると思えたんだろう。
自分で言うのもなんだが、人の心を覗き見るのは得意な方だ。
声色や言葉遣い、仕草や表情から、そのひとが本当に考えているであろうことはなんとなくわかる。
みんなそうかもしれないけど。
この人は、自分の感情に任せるわけでもなく、僕のことを思うわけでもなく、ただただそこにある事実としての言葉をくれる。
心からすごいと思った。
誰かを手放しに褒めるでもなく、怒りにまかせて叱るでもない。
すごくてかっこいい人。
言葉がこれ以上出てこない。
あの人に、認められるまではやめられないな。
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