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#サーモン養殖#気候変動#牛肉#カーボンフットプリント#野菜

≪気候アクションラボ≫

町の130年記念事業として、小学生(小学3~6年生)向けに
viviwareというプログラミングツールをつかったワークショップが開催されました。

気候変動の要因の説明の中で
「牛肉を食べると排出される温室効果ガスの量は、野菜を食べる場合の何倍?」の問いがありました。
→正解は『約8倍』です。

ここで出てきたワードが「カーボンフットプリント」。


【カーボンフットプリント】
商品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでの間に排出される温室効果ガスをCO2に換算し、その商品・サービスに分かりやすく表示する仕組みで、見える化により事業者や消費者の意識づけが容易になります。
肉用牛生産でみると、飼料の生産・輸送、家畜の消化管活動、排泄物やその処理により発生する温室効果ガスの排出量が計算されることになります。

はじめに|持続可能な肉用牛生産|一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会 (nbafa.or.jp)



「野菜はカーボンフットプリントが低い」
ということを知った子供たちは、気候変動や環境問題への取り組みとして
「どうしたら、野菜をたくさんたべられるか。」
といった野菜の消費量を増やす方法を考えました。

「行動するための動機づけ」
野菜をたくさんたべられるようにするゲーム作り。

プログラミングツールを使い
トライ&エラーを繰り返しながらの、白熱した5時間。

このプログランミングツールは「viviware cellとipad」を使うもので
隣町のアカデミックプロデューサーの方が
ワークショップを行ってくださいました。
子どもたちは日頃ipadを使い慣れているせいか、説明のはなから
ツールを使いはじめ、どんどん進めてしまう様子に苦笑。

各チームが作ったゲームは次の通り

①Mr.Vegetable
~3年生2名チーム。フォークリフトのようなラジコン型ロボで
上手に野菜をお皿まで運べるかな?
②2
~大所帯6名チーム。ルーレットを回して、食べる野菜を決める?
このルーレットを試しては壊れの連続。残り時間わずかなタイミングで、あるきっかけを「ひらめき」にして納得のいく形に見事完成!
③3
~2名。プログラミングで射的のようにゴム鉄砲を稼働させました!
完成形はシンプルながら、ゴム鉄砲の張力調整の工夫がスゴイ。
④ラジ
~1名。ルートをそれずにGOAL(料理)にたどり着けるか!!
イメージをシンプルに再現。リモコン捌きがモノを言うゲームに完成。みんな「やってみた~い!」と行列ができました。
⑤ベジクエ
~姉弟2名で挑んだRPG。ゲーム上でのLevelやHPの設定など、ロジックをフル活用してのゲームは完成度バリ高でした!

子どもたちは始め、緊張のせいか動きもぎこちなく…でしたが
viviware cellの基本構成を理解するや否や…熱中していました。
自分たちの発想が、自らの手を介して形になり
誰かが楽しんでくれることを想像しながら
取り組んでいるみなさんの姿はカッコよかったです!
また一緒にチャレンジしたいですね。

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今後も子どもたちが
たくさんの興味や関心を持てるような機会を
多く持てたら良いなと思います。

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≪杜のサーモン養殖事業≫

志比内地区にある『杜のサーモン養殖事業』。
(株)エア・ウォーターさんが手掛けるこの事業について
私はこの町に来る前から、とても気になっていました。

・陸上養殖をトータルコーディネート
・複合型養殖(人口海水の利活用)
・アクアポニックス(飼育水の利活用:作物の栄養活用、暖房排熱利用)

エア・ウォーター株式会社「杜のサーモンプラント・東神楽」パンフレットより

この3つの中でも、最大の関心は
サーモンの飼育水を利活用して水耕栽培する事業。

この養殖から新たな農産品の生産工程が生まれ
・環境に配慮した取り組み
・町に新たな雇用の創出
が起きることにワクワクしていたのです。

念願かなって「杜のサーモン養殖場」を見学させていただきました。
案内してくださったのは、紙谷さん。
じつは紙谷さん。
社内コンペでこの事業を、紙芝居仕立てで提案したところ
「夢がある企画!」と採用され、実現したのがこの志比内の養殖場なのだそうです。
沢山の人を笑顔にできる、とても夢があるお仕事ですよね。

こんな素敵な取り組みをしている会社が、東神楽町にあるということを
子どもたちにもっと知ってもらいたいですし、素晴らしい環境に暮らしていることを誇りに感じてほしいなとも思います。

見学時は残念ながら、水耕栽培をみることはできなかったのですが
そう遠くない未来に
「杜のサーモンと水耕栽培野菜のメニュー」
を食せるときを個人的にとても楽しみにしています。

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この「海のない土地での養殖と水耕栽培」に興味をもったのは数年前。
北海道の秋の風物詩である、
サケとイクラ(醤油漬けをつくるため)
が高額すぎて買えなかったのです(泣)
今思えば、温暖化の影響が海産物にも顕著になってきていた頃です。
(サンマも同様でした)

スーパーで売っている切り身で我慢しよう・・・
と手に取ったサーモンの原産国表記は

「レソト王国」・・・どこ???

調べると、アフリカ南部の海のない場所。
そのサーモンは、レソト王国内の「山岳養魚場」で生産された
「トラウト(ニジマス)」でした。
アフリカ南部と聞くと暑くないの?と直感的に思いましたが
1500メートル以上の高地にあるレソトのダムから供給される水が
理想的な温度を通年保ってくれているそうです。

思いもよらない場所から提供されていた「サーモン」を
とても不思議な気持ちで食しました。(油が乗ってて美味しかったです)

アフリカでできるなら、北海道でも・・・
「ビビビッ!」と「ワクワク!」

水耕栽培はじまったら、また見学させていただきたいです!


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