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あなたのへたなところがすき

こんにちは。山川美々子です。

先日、出会った絵本で、ぐっときた作品があります。
『へたなんよ』(ひこ・田中 文/はまの ゆか 絵/光村教育図書 刊行)という絵本です。

あらすじ

ネネちゃんのおばあちゃんは耳が遠くて「聞くのが下手」。ほかにも針に糸を通すのが下手だったり、いろんなことが下手です。ネネちゃんにも友だちにも、それぞれ「下手」があります。

みんなそれぞれに下手なところがあるけれど、それらを優しく語り、でもそんなところが好きといってくれる。とてもあたたかい気持ちになる絵本です。

あなたのへたなところがすき

「わたしは、おばあちゃんの へたなところが すき

『へたなんよ』(ひこ・田中 文/はまの ゆか 絵/光村教育図書 刊行)

ネネちゃんが、おばあちゃんにかけた言葉です。この言葉に思わず胸が詰まりました。

自分の苦手なところ、下手なところを「好き」と言ってもらえたらどんなに心がほぐれるでしょう。

我が家の小1の次女は、できないことや苦手なところ、うまくいかないことがたくさんあります。一番大きなことが学校へ行けないこと。
家族にとっても、そのことは大きく重くのしかかっていました。

絵本をめくって、ネネちゃんの言葉が目に飛び込んできたとき、わたしの心はキュッとなりました。ネネちゃんがおばあちゃんに対して思っているみたいに、わたしも「次女のできないところを受け入れて、それを含めた次女がすき」。そんなふうに思いたい、いや思っている。そう、思っていることを次女にちゃんと伝えなくちゃと思ったのでした。

ありがとう、ネネちゃん。

【余談】ラーメンをすするのが下手な夫

わたしの夫はラーメンをすするのが上手ではありません(笑)。
勢いよく、ズズーッとすすってくれればいいのに、ススッ、ススッという感じで細切れにすするので実に男らしくなく(笑)、隣で食べていて「かわいいな」とこっそり感じていたことを思い出しました。

よく考えてみると、下手なところ、苦手なところにこそ、その人の人間味や愛らしさがあるのかもしれないなと思いました。

(おわり)

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