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【R4第11回「開拓者の時間」】なんのために学ぶのか

 福島県立安積高等学校では、令和4年度入学生より、履修する総単位数を1時間減じて、週に1時間の頻度で「開拓者の時間」という特色ある時間を時間割に設定してます。

 令和4年7月14日に行われた第11回では、「なんのために学ぶのか? 〜発想の転換 なぜ学習時間が伸びないか〜」について、教務主任による講義を行いました。
 内容は、6月25日に行われた福島大学の前川直哉先生の講演会の振り返りから行いました。

安積高校138期生の感じる未来の社会への見通し

 今は未来があまりにも不透明であるために、未来の自分のために学習しようという動機づけではもはやモチベーションが保てない時代になっている。ではどう考えれば良いか? という前川先生の提案について確認しました。

 その上で、別解の一つとして、安宅和人氏による「シン・ニホン」を紹介しながら、各教科・科目で学んだことの本質を見抜き、他の教科・科目の内容とリンクさせる力(抽象力や妄想力)を生かすことができれば、フェーズ2の未来もまんざらではない。(つまり、正しく現状認識ができ、必要な技能を身につけることができれば、まだまだ未来を信じて頑張っても良い)という考え方をデータ付きで解説しました。

安積高校138期生の意識調査「何のために学ぶか?」

 講義後にどのように考えるようになったか?というアンケートでは、前川先生の考えで学んでいきたい生徒(青)と安宅和人氏の考えで学んでいきたい生徒(赤)がだいたい半々となりました。
 未来への考え方は人それぞれです。どのような考え方であっても、個々人が納得して自己選択し、高いモチベーションと強い信念をもって自己開拓してもらいたいと願っています。


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