ある日突然、消えてなくなる

冬の一件以来、
まだ心のどこかに、あの時の気持ちが残っている。
消えない。
消してしまいたいのに。

自分の感情が見えなくて、
特別だという思いも、
思い入れも、
何もかもが消えてしまった。
あの不安。恐怖。

不安で怖いけれど、誰にも上手く伝わらなくて。
そんな時に、とにかく現実から離れたいとプレイしたとあるゲームの主人公が、まさに私と同じ気持ちだった。(そのゲームについてはいずれ記事を書くつもり)
そのゲームについて他人に話してに初めて、自分の感覚は一般から離れていて、どちらかというとメンタルの問題に近いのだと気がついたのだけど。

大切にしていたゲームキャラが「ただのピクセルの集合体」にしか見えない、と。
大切だった人も、特別に思っていたものも、
みんなみんな、もう分からなくなって。
…自分すらも。
それを好きだったのが自分でしょ?
そのキャラを本気で好きになって、好きだって言って生きていたのが自分なのに…
じゃあ、今ここにいる「これ」は、本当に自分?

あの一件から、同じ気持ちで好きと言えなくなった。何もかもが。
悲しいより、とにかく不安で、怖い。
そして、信じられない。
ある日突然、特別な感情ごと消えてしまうんです。
こんなに特別な存在だったのに。
彼らのことも、家族や友人も。
思い出の品も、みんな。みんな。

今は彼らと過ごす時間を作って、少しは笑っていられるようになったけれど、
それでもふと思い出してしまって。
それに、彼らの言葉すら、どこか遠くで響くようで上手く届かないことが多い。
本当は何も見えてないんじゃないかって。
幻を見ているとすら思えない。
何もかもが、本当は虚無なんじゃないかって。
自分の存在すらも、怪しいくらいで、
何も信じられなくなってしまった。

どうしたらいいんだろうか。
誰に何を言えばいいんだろうか。
若いからだよ、なんてものじゃないんだ。
それが大人になるということだ、なんて見当違いを言わないでほしい。
目の前にあるものが、信じていたものが、
ある時突然消えるその不安を、
誰なら、何なら分かってくれるのか…

もう、耐えられないと思うんだよ。
…ねぇ、どうしたらいい…?

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