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#29 あなたが問題を複雑にしているだけかもしれない

私たちは、毎日いくつもの問題にぶつかる。
小さな問題から大きな問題まで。

時間は限られているから
私たちは問題をスルーすることも多い。
でも、大切な問題はスルーできない。
なんとか解決しようとする。

5歳の長女がよくぐずる問題

たとえば、私のスルーできない問題の一つに
5歳の長女がよくぐずる問題がある。

0歳の赤ちゃんとは違う。
「◯◯してほしい」とか「◯◯に困っている」とか
言えるようになったのに
どうしてこんなにぐずるんだろう。

からまった糸をほどきたくて、
私は必死に原因を探り、対処しようとする。

つい先日もこんなことがあった。

長女は体調が良くなかったので幼稚園を休んでいた。
自宅には、私と3ヶ月の長男と長女の三人で過ごしていた。

昼食後「疲れたー」と言って、長女はソファーへ向かった。
長女はいつのまにか眠っていた。

そのうち、幼稚園から次女が帰ってきた。
すると、長女は目を覚まし、いきなりぐずりだした。

ソファーに寝そべった状態で、怒りながら泣いているのだ。

どうしたのだろう、何か複雑な理由があるに違いない、
私はそう考えていた。

どうにかせねば、と思い、娘のもとへ行き、

「ママにどうしてほしいの?」「教えて」と言うと、

長女は泣きながら「抱っこしてほしい」と言った。

長女は23kgある。
また、私もその日やや熱があり、体調が芳しくなかった。

そのため、「だっこはできない、ごめんね」「おんぶでもいい?」と言った。
最初はぐずり続けていたが、時間がたったら
「おんぶでもいい」と言ってくれたので、おんぶした。
すると、やっと、落ち着きを取り戻してきた。

その後、いつもどおりになった長女に聞いたら、

「抱っこしてほしかっただけ」

「ほんとにそれだけだったの?
それで、あんなにぐずってたの?」

「そう」


そうなんだね。
えぇ・・それで、それだけで、そんなにぐずるの??
やっぱり子どもはわけわからん。
そのエネルギーや時間を他のやりたいことに注げばいいのに。

そう大人の私は思ってしまうわけですが。

でも、そうなんだね。
子どもをただ理解しようとすること、
それが愛だと思うから、

ただただ理解に努めた。

そして、思った。

糸は、からまってなんていなかったのだ。
問題を複雑にしていたのは私だったんだ。

ただ、抱っこしてほしかっただけ。

ただ、抱っこしてあげればよかっただけ。

立って抱っこが無理なら、
座りながら抱っことか、
おんぶとか、代替案をだせばよかっただけ。

ごめんね。

そういえば、我が家に両親が来てくれていたとき、
いつもと変わらずぐずる長女を見て、私の母に言われたなぁ。

「◯◯ちゃんは、ママに抱っこしてほしいだけなんじゃないの。
抱っこしてあげればいいじゃない。」

あのときは分からなかったけど、
母は問題の本質を見抜いていたんだと思う。
さすが4人を育てただけのことはある。

子育てでどうすればいいか分からなくなったときは、
子どもに「どうしてほしい?」ときいて、
子どもの言ってくれたことをやる。

頭の中がぐちゃぐちゃになったときこそ
そんな風にシンプルに行動してみよう。

そのほうが、たぶん、簡単に問題は解決する。

だって、私たちが勝手に問題をむずかしくしているだけのことがあるから。


読んで下さるあなたがいるから、今日もnoteが書けています。 またお時間のあるときに見に来てくださると嬉しいです。