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#44 私も大人になったんだ【いわさきちひろさんの言葉から】

今日は、#42のnote「不自由だけど、幸せなんだ」を書いていたときに、
思い出した言葉について、今日は書きます。

絵本画家いわさきちひろさんの言葉

若かったころ、たのしく遊んでいながら、ふと空しさが風のように心をよぎっていくことがありました。親からちゃんと愛されているのに、親たちの小さな欠点が見えてゆるせなかったこともありました。

いま私はちょうど逆の立場になって、私の若いときによく似た欠点だらけの息子を愛し、めんどうな夫がたいせつで、半身不随の病気の母にできるだけのことをしたいのです。

これはきっと私が自分の力でこの世をわたっていく大人になったせいだと思うのです。大人というものはどんなに苦労が多くても、自分のほうから人を愛していける人間になることなんだと思います。

いわさきちひろさんの言葉

私はいわさきちひろさんの絵が大好きで、いわさきちひろ美術館に何度も足を運んでいます。
いわさきちひろ美術館は、東京都上石神井と長野県安曇野にあります。

そこで出会った、いわさきちひろさんの言葉の中で、いちばん心に残っているのが、これです。

若かったころ、たのしく遊んでいながら、ふと空しさが風のように心をよぎっていくことがありました。親からちゃんと愛されているのに、親たちの小さな欠点が見えてゆるせなかったこともありました。

中学生くらいの頃、私も、親や先生など、まわりの大人たちの小さな欠点が目につくようになり、イライラしていました。

でも、どうでしょう。
残念ながらアラフォーになった今でも、私自身が欠点だらけなのです。

いま私はちょうど逆の立場になって、私の若いときによく似た欠点だらけの息子を愛し、めんどうな夫がたいせつで、半身不随の病気の母にできるだけのことをしたいのです。

これはきっと私が自分の力でこの世をわたっていく大人になったせいだと思うのです。大人というものはどんなに苦労が多くても、自分のほうから人を愛していける人間になることなんだと思います。

そして、失礼ながら、
私の愛する夫や子どもたちにも欠点が少なからずあります。

でも、夫と子どもたちが大好きです。
毎日、面倒なことばかりです。でも、一緒にいられて、幸せです。
そして、おこがましいけど、夫や子どもたちを幸せにしたいし、
夫や子どもたちと一緒にいることが私にとっての幸せなのです。

その気持に偽りはないのです。

それは、大人の小さな欠点を見つけてはイライラしていた中学生の私には
到底理解できないことだろうと思います。

だから、私は大人になったように思います。

もし、あの頃に戻れるなら、自分に言ってあげたい。

苦しかったでしょう。
他人の欠点に厳しいということは、
自分の欠点にも厳しいということだから。

大丈夫。
責めなくていいんだよ。
完璧なんて求めなくていいんだよ。
残念ながら、求めたって無駄だよ。
完璧な人なんていないよ。
欠点がない人なんていないよ。
大人になっても欠点がなくなることはないんだよ。

でも、大丈夫。
それでも幸せになれるんだよ。
欠点があるからこそ、欠点だらけの自分を愛してくれる人がいるんだよ。
それはとても幸せなことだよ。

そうやって、変な完璧主義で
自分の幸せを減らしていた過去の自分に伝えたいです。

最後に

欠点なんか気にしないで
自分の良さを前面に出して生きていこう。

欠点なんかなかなか直せないから、
そこにエネルギーを注ぐよりも、
良さを活かすことにエネルギーを注いでいこう。


読んで下さるあなたがいるから、今日もnoteが書けています。 またお時間のあるときに見に来てくださると嬉しいです。