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#誘拐の日 原作を読む

誘拐の日、原作小説を読みました。
チョン・ヘヨン作のミステリー小説です。

前回の「終末のフール」のような原作小説からのドラマ・映画・・・面白いものはどちらも観ないと気になってしまいます。最近はWEBマンガが原作となってることも多いので後から読む事もしばしば・・・
イメージが一緒で感動もあれば、全然違った映像で面白いと思うことも。作家さんが書いたものを忠実に映像化は無理があります。・・・が、どこを膨らませるかどんな解釈を入れるのかそれもまた”検証”の楽しみでもあります。

特に小説は、読者が個々に脳に描いているもの、その数だけ存在するわけだから、映像化された途端に別物となる気がします。時間の流れ方から表情ひとつ。ただ言えるのは、映像化されて面白いものは原作が素晴らしい・・・これに尽きます。

ということで、なぜか私の記事で延々と閲覧数を上げている記事(♡はそうもらえてませんが、note以外の方が検索されているのかなぁ・・・)

primevideo配信の韓国ドラマ”誘拐の日”の原作小説の感想を・・・

ネタバレありなのでこれから読もうという方は読後に共感しましょうね。

この小説の最大の面白さは、刑事サンユンの推理と観察眼のするどさです。
ミステリー小説の肝として、キャラクターと人物観察の描写が完璧です。徐々に誘拐犯に心を寄せてしまう人間性は、殺人犯となったサンホの過去が明らかになるにつれ、彼への哀れみも隠せません。
そんなサンユンの謎解きが読む側を本の世界に引き込みます。

ドラマのような研究論文をもとめて事件が多発するといったことはなく、天才児育成プロジェクトの研究については深く描かれてはいません。ただ、サンユンが研究論文の検証を求めた科捜研の先輩?がその内容を読み、遺伝子操作、わが子を利用しての人体実験など人道的にも、世に出してはいけないものだと警告します。この時点で実験は成功していたと言えるでしょう。
小説の最後にすべて焼却されたはずの研究論文がコピーされていたところで終わるのは本当のどんでん返しですね。

とはいえ、この時代あれだけの地下研究室。紙とかUSBとか処分したとて何かしらデータは残るだろうなと・・・生き証人のロヒもいますし。

ミョンジュン、ロヒ、サンユン、ヘウン・・原作の登場人物と見事にイメージ通りな配役でそれもとても良かったです。ドラマ化の際、原作へのリスペクトを感じるキャスティングです。
つくづく、ミョンジュンを演じるユン・ゲサンの役作りは感心します。

ドラマに感動されて、またミョンジュンとロヒ達に会いたいと思った方は是非小説を手に取っていただくことをお勧めします。

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