愛をありがとう

5年以上前のこと

ボクは飼育放棄されていた

飼い主に愛されず
暗い部屋の中で
ひとりぼっち

ある日のこと
その家から出られた

連れられてきた家には
沢山のお兄ちゃんたちがいて

そこで素敵な名前も貰えた

ボクは
この家での暮らしが気に入った

特に
パパとの
幸せな時間…

それは長いお散歩！

本当は
甘えん坊のボクだから

パパを独り占め出来る時間は
凄く嬉しかったんだ

こんな幸せが
ずーっと続くといいなって思ってた

でも

ボクの背中に腫瘍が見つかり
余命数ヶ月と言われてしまった

パパは泣いていた

僕が生きてくれていることが
パパの幸せだって言ってくれたね

残された時間はどれくらいか
その時は
わからなかったけど

ボクは
最期の日まで
一生懸命生きたし

幸せだった
楽しかった

だけど

もっともっと
お兄ちゃんたちと
一緒に居たかった

大好きなパパに
もっともっと甘えたかったな

パパとの時間は
ボクの宝物

その大事な思い出を胸に
旅立つよ

ありがとうパパ

愛をいっぱい
ありがとう