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八重歯って実は…

みなさんこんにちは!歯科医師Hachiです!

今日は八重歯のお話です。

八重歯っていうのは、前から数えて3番目にある犬歯と呼ばれる歯が、生えるスペースがなくて、外に押し出されるような形で生えてる状態のことです。

日本では、八重歯はかわいいイメージがあります。

僕の中では昔の大島優子さんが八重歯のイメージです

確かにかわいいです。

ですが、本来八重歯は噛み合わせ的にはよろしくありません。

なぜかというと、八重歯となっている犬歯は外側に生えているので、下の歯と噛み合っていません。
それはつまり、「犬歯の持つ役割を果たせていない」ことになります。

それでは、犬歯の役割とはなんでしょうか?

それはズバリ、「奥歯を守る」です。

奥歯は、まっすぐカチカチ噛む力には強いのですが、

横にギリギリ揺さぶられる力には弱いです。

本来、ギリギリするときには犬歯に当たって、奥歯が当たらないようになるのが理想的な噛み合わせです。

これを難しい言葉で、「犬歯離開咬合」と言います。

上の赤い線で示されているように、歯軋りしているときは奥歯が当たりません。

これにより、奥歯の弱点である横からの揺さぶりの力がかからないので、奥歯が守られるというわけです。

ところが八重歯ですと、犬歯が噛み合ってないので、この犬歯離開咬合が成り立ちません。

その結果、奥歯が常に負担がかかることになり、いろいろトラブルが起きやすくなります。

最悪の場合、奥歯が割れてしまって、抜歯になってしまうこともあります。

ですので、犬歯はちゃんと噛ませてあげて、奥歯を守る必要があります。

犬歯を噛ませてあげる方法は、以下の方法があります。

①歯の矯正

②歯を削って被せにして、歯の形を変える

基本的には、①歯の矯正をおすすめします。

矯正であれば歯を削る必要はないですし、最も理想的な歯並びに近づけることができる方法です。

デメリットは、費用と治療期間になります。

②被せにして歯の形を変えるのも一つの手ではありますが、歯の位置が悪すぎると、この方法が使えないです。

そして、歯を大きく削るので、歯の神経にダメージを与えます。

うまくいけば、治療期間は短く済むというメリットはあります。


八重歯は日本人ではチャームポイントかもしれませんが、外国人の認識ではこうです。

「あの子なんで矯正しないの!?」

と、びっくりされます。

大島優子さんも歯の矯正されて今は改善されてます。

もし気になる方がいましたら、お近くの歯医者さんで相談してみてください。

その際はできたら、矯正もやっている歯医者さんでみてもらうことをオススメします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。

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