生かさず殺さず

その債務者が「不動産」を持っていても、必ずしも債権者が差押をするわけではありません。

とある社長。
銀行からの借金3500万を抱え、1000万の「自宅」に差押がかかるのではと、不安を感じていました。
通常このような状況で銀行はどのような判断をするのでしょうか?

銀行が取れる選択肢は3つ。

ケースA:売った方が得、「差押→競売」を実施
ケースB:判断に迷う微妙な状況。状況によって判断。
ケースC:競売しても回収しきれず。困る。

社長のケースはまさに「ケースC」
銀行としては殺しても一部しか回収できないので、困ってしまいました。

そこで銀行は「少しづつ(月5万だけ)返済」を提案しました。
銀行は境界線ラインまで借金が減るまで「様子を見る」状態を続けねばならなくなったのです。

資産を守る方法は「完済」や「踏み倒し」だけではありません。
「中途半端に返済する」のも1つの対抗策となります。

完済まで残り40年以上。
返済し切らず、のらりくらり少額返済を続けた方が「家が守れる」結果となりました。

借金というのは早く返せばいいという訳ではないのです。

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