正月のゴタゴタの決着

(前回:https://note.com/tasty_dunlin326/n/n4b69be3c6ce7

とはいえ銀行に弁済請求しても結果は見えています。
そこで作戦を変更。
まず詐欺の被害者側から銀行へ請求かけもらいました。
すると、すぐに銀行側は被害者たちへの弁済に同意し、延滞金を含めた計「3000万」が被害者に送金されました。
その上で銀行は「全額(3000)払え」とコチラに要求してきました。
でも3000など銀行が勝手に被害者に忖度した金額であって、裁判所が規定する2600だけを我々は払えばいい。
そう主張しても銀行は一向に聞く耳を持たないので、急遽我々チームで2600を工面し、銀行に強制的に振り込むことにしました。そこで用いたのが「緊急口座」です。緊急口座とは各支店が持っている「預り金口座」のことで公にはなっていません。差押とか不正入金/出金とかの時に登場する特別口座です。
そこに入金し「振込明細」を裁判所に提出したのです。


いよいよ裁判当日。判決は…求刑3年、執行猶予をゲット!
見事、保釈金を支払って彼は仕事を再開することが出来ました。

ん?でも銀行が多く払った400万の弁済はどーなるって?
おそらく「求償権」を請求裁判でしょうが、その主張って困難なんです。
だって銀行が勝手に被害者に忖度して決めた金額ですから、裁判になっても認められるかどうか…

彼に聞きました。
僕「今後はどーして行くんです?」
彼「時効になった被害者にも弁済してゆくため稼ぎます」

実は「時効」となって弁済されなかった被害者がまだいました。
その被害者たちに今後は返してゆきたいと言います。
彼は稼ぐ力の高い男、おそらく執行猶予が終わる頃には全額返済も可能でしょう。

彼には早く社会復帰させ、沢山稼いでもらう。
それこそが結果、被害者を救うことになるのでしょう。

余談
保釈金は250万でした。
通常500までは裁判所から借りられます。ただ手数料が高いので、こちらも我々が貸し付けを行いました。
これから2600+300の債権者として彼の自宅マンションの売却金から回収を行います。

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