見出し画像

魔法の存在する世界に100円ショップは存在するか

街を歩くと見かける100円ショップ。
日用品から出先や旅先で困った時に助けてくれる貴重な存在であるだけでなく、近年は便利グッズやかゆいところに手が届くアイデアグッズまで幅広いジャンル展開をする100円ショップ。

誰しも困った時に100円でその場しのぎの安いの買ったり、100円だしいっかって理由で意味わからないの買ってやっぱり使わなかったり、100円ショップの中入ったら何買う予定だったか全部忘れたりするよね。てかそれがむしろ良かったりするし。DIYコーナーにある木の板とかなんとなく触りたくなっちゃうし。

でもこれって魔法の存在する世界だったらいらなくない?

魔法でなんでもできちゃうだろうし。魔法とか魔力を越す便利グッズってあんの?
そもそも魔法の世界で困るくらいのことって100均の範疇に収まってるの?

なんかごめんね、こんなこと気になって。
こんなの心配してもなんにもなんないし現実に起こることでもないのに。
でもこんなことばっか気になっちゃうの。いつもこんなことばっか考えてるから。

とにかくここからは考察

魔法の定義

これはもう完全に『ドラえもん のび太の魔界大冒険』を基準にする。

この映画中で気になる日常的な効果をピックアップ

満月博士と美夜子がどでかコンピュータをいじってる

ここでは魔法とかはなく普通に手でキーボードも打っていた。見る限りでも特にデスクトップに物珍しいモノはなし。

=デスクトップまわりとか電子機器?は現実世界と変わりなし?

あっちの世界でもBluetoothのマウスとかが500円とかで売られてんのかな?
あっちの世界の100均でもスマホの充電器のコードがめちゃくちゃ短くて絶妙に痒いところに届かない感じになってんのかな?
あっちの世界では接触充電のやつってそんなにセンセーショナル感なさそうだけどどうなんだろう。

魔法の絨毯と空飛ぶほうきはカスタム要素大

動画を見る限り色んな車種や模様が多く存在。というか同じに見えるのはほとんどない。
スネ夫なんかドイツ製の変なの乗ってたし

=ドライブグッズはむしろ現実世界より大幅展開できそう?

そりゃそうだよね、だって『0』だとただの絨毯だしホウキだし。
自分のホウキを駐輪場に置いてたら勝手に道路の掃除に使われてたらやだもん。そりゃカスタムするよね。
どちらかというと傘に近いノリなのかな。
てか駐輪場じゃなくて駐箒場とかになるのかな。チュウソウジョウorチュウシュウジョウです。

車≒絨毯なんだとしたらYouTubeで泥だらけの絨毯がクリーニングされてピカピカになる動画がバズるのもなんか納得かも。勝手に合点がいきます。

加えてのび太ママが「空飛ぶ絨毯なんてうちにはない。あんな高いもの必要ない。」と発言。
マジで車と同じじゃん。
しかもこれにカスタム性が増してるわけだろうから100均の主力クラスの戦力になりそう。

ところでのび太はつくづくかわいそうだと思う。
車持ってないこととか旅行あんま行けないことそれ自体じゃなくてね、持ってないこと行けないことを申し訳なく思ってくれるんじゃなくて正当化されてることがかわいそうだと思う。
小4だよ?
まだ世の中とか価値観とかなにもわからないんだから、言ってしまえば親の発言は全てなのに。
その発言でのび太の価値観は決まっちゃうのに。
小さい頃の経験とか価値観て変わらないからね。
筆者も小さい頃親が城巡り好きなばっかりにいろんな所旅行で連れてかれたの当時は暇してたけど今思えば行って良かったなと思ってるし子供の頃はそーゆーことの方がむしろ勉強より大事だったりするのに。
のび太が親になったら同じことしちゃうんだよ子供に悪気もなく。これは絶対そうなっちゃうんだよ。
そのしわ寄せがせわしに来てるわけだし。
マジでドラえもんがいなかったらどうなってたことか。
『ぼくの生まれた日』とかでなんか好感度高すぎる気がするけどのび太の両親は世間に過大評価されすぎだと思います。
普通に良くなさすぎる。
最悪手を踏みすぎている。

敬具

のび太ママは魔法で手を汚さずにクッキング

のび太ママは手を使わずにドラえもんとのび太の分の目玉焼きベーコン2個を焼いてそのまま物体浮遊魔法「チンカラホイ」で2人の食パンにトスして口まであーん。熱かろうに。

加えて焼いてる間にも食卓のサラダボウルをかき混ぜてのび太のコップに牛乳を注ぐマルチタスク。この辺はさすが朝のママ。

その後はそのまま物体浮遊魔法でフライパンをシンクに運びスポンジで洗ってる。

このシーン!

めちゃくちゃ気になる点、ツッコミたくなる点がいっぱい

まず、

フライパンに取っ手がある

魔法使えるなら必要なくない?

その後の小学校でのシーンで物体浮遊魔法をのび太以外は問題なく使いこなせている描写がある通り、この魔法は本当に初歩の初歩、メジャーな魔法のようだ。言ったらかけ算くらいのノリだろうと思う。

それなのに取っ手つきのフライパンは異常なまでの親切ではないだろうか。

例えば、入場券1000円を10枚まとめ買いで5%割引の時に「10枚買ったらいくらなの?」「10000円の5%っていくら?」とか言ってる人間にいちいち優しくしてるようなもんだろう。
そんな人間に優しくしても正直言ってトラブルの元。
「フライパンの取っ手が熱くて火傷した!」とか言って問題になりかねない。
きっとこのフライパンはアメリカ人が発明したんだろうな〜。

他にもサラダボウルのトングやガスコンロ上部にかけてあるお玉やフライ返しも同様である。
もっというと満月博士の邸宅のティーカップも。
その理屈なら持ち手は必要なんでしょうか?

いつか消費者から痛い目見るぞ〜

=キッチングッズや周辺の便利グッズは発展しない

魔法があらゆる便利グッズを凌駕してしまうのだからなぜならば。

他にも

水道には蛇口がある

同様のシーン中で水道には蛇口が存在するが、こちらものび太ママは手を使わずに開栓。
一見こちらも不要なように見えるが、蛇口がなければ常に魔法で気を張って水道をせき止めておかなければいけないわけだしここは不問で。

ところで
この一連でのび太ママは一切手を汚してないし水場にも触れていない。きっとのび太ママの手はささくれもなく綺麗なことでしょう。
魔法は主婦の味方です。

とはふざけて言ったものの、これはかなり100均要不要論において重要なファクターです。

なぜならば

主婦層は100均便利グッズ界において重要な購買層

だし

魔法の存在する世界ではキッチン、サニタリーグッズの需要は非常に低い

と予想されるから

実際、2022ダイソーオブザイヤーでは
2位ペーパータオル
3位ちょこっと省スペース多機能まな板

物体浮遊魔法でどうにかなる
9位ウェットシートのフタ
14位ジェルクリーナー
と上位にキッチン、サニタリー系グッズとなっています。

100均商品のよさはかゆいところに手が届いたり、恒常的に必要なモノを安く買えるところでしょう。
一方で、100均に行ったことのある方なら分かるでしょうが、100円だけど絶妙に要らんしまぁ買わんくていいか〜。ってなる商品も数多くあるでしょう。

つまり、キッチンサニタリーグッズは魔法の存在によって前者から後者に成り下がってしまうわけです。

だって考えてみてよ
そりゃたまに手洗いたくなるけど最悪ちょっと我慢してればいいし帰ってから家で洗うか〜とか店先のアルコール程度で一旦しのぐか〜ってなるでしょ。
だって最悪魔法でモノ浮かせればいいんだもん。

先述した水場仕事も手は使わない→ささくれ減る→絆創膏需要が現実世界より減る
みたいな風が吹けば桶屋が儲かる理論がキッチンサニタリーグッズでは様々なモノで頻発するでしょう。

野球などのスポーツにも魔法が介入

のび太達は映画序盤の日常シーンでみんなで野球をするシーンがあるが、
その野球はといえば、投手の放った球は6つに分裂し、打者はそれに呼応するようにバットを6本に分裂させ見事に全長打かと思えば外野は空飛ぶほうきに乗り、ミットを空に投げたかと思えばこれまた分裂し全キャッチ。この間に塁間は空飛ぶほうきにまたがったランナーが走る?飛ぶ?
これベース踏んでるの?隠し球しとけばアウト取れるだろ

ともかく普通の野球じゃない。いろいろ申し上げたいところはあるが、一応野球はメジャーなスポーツである点はこの世界と相違ないようだ。

ただ、あちらの魔法の存在する世界にもプロ野球は存在するだろうが、おそらく曲芸の側面が強いだろう。小学生がこのレベルのはちゃめちゃを演じられるのだからプロ野球はさぞ見ていてたのしいのだろう。しかし一方で、それはこの世界でいうところのサーカスやプロレスに近いモノとなるだろう。
あまり大声では言えないが、あちらの世界の野球は予定調和なものになる。

ここで話はより野球に近づいた話になるが、そもそものプロ野球の起源としては、新聞会社が紙面にコンスタントに話題を提供し新聞紙の売り上げ増加を狙ったり、鉄道会社が試合の観客から運賃を取れると見込み、スタジアムを沿線上に設置したという点がある。

さて、果たしてあちらの世界の野球が予定調和の要素の強いスポーツであれば新聞会社は参入するだろうか。
みんなあんなに機動力のある、収納性も高い絨毯やほうきを乗りこなせるのに電車なんて乗るだろうか。
いや、
そもそも電車はあるの?

つまり、ここからはおそらく魔法の存在する世界では野球を取り巻く環境が間違いなく現実世界と異なる。
そこのひらけたニッチに何が参入するかは想像は難しいが、100均の存在にも少なくない影響は与えるだろう。

舗装された道路が少ない

のび太がしずかちゃんとほうきを二人乗りしていた時に街の景色が見えたが川の土手などをはじめ舗装された道が比較的少なく、緑が多かった。

=園芸用品は商品展開の価値あり

自然が多く、作中で訪れるしずかちゃん家の庭も園芸種が多く見られたことから今より土とかポットとか園芸用品の需要は高そう。
加えて正直土とか肥料とかって素人にはどれも同じに見えるし、それなら安い100均のでいいやってなるから定番商品の売れ行きは間違いなく良化しそう。

ところで、
しずかちゃんはこのシーンで
「科学なんて迷信よ。この魔法文明の世の中で。アハハ。」
と言っていたが、一瞬舗装された道路とガードレールが写ってたり、鉄道と高架が見えたりしたからそれなりのライフラインとして科学も発展してるのは間違いなさそう。
しずかちゃんは剛情っ張りなのはこの世界でも変わらなそう。


それでね、この後のび太一行はもう魔界の方に行っちゃうんでもう100均じゃ手が届かない領域に行っちゃいましたとさ。

今の100均とはまるで違う店に

結論
今のなんでも屋みたいな100均は無くなっちゃいそう。だって購買層とか行く理由みたいなのが大きく変わってきそうだから。
今みたいに主婦は100均のメインターゲットにはならないだろうし魔法がある限りかゆいところに手を伸ばす必要はない。
だって魔法で手が届くんだから。

でもさ、わかんないよね。これ全部妄想なんだから。確証なんてないとかいう次元ですらないし。

でもなんていうか、こういうこと考えてる時が1番楽しかったりするよね。100円ショップ入った時のあの安っぽいわくわく感と余裕で衝動買いできる楽しさと似てる感じがする。
ほら、ほかのいろんなこと忘れられるしさ。

あー楽し

これからもこんなSF妄想をあげてくから良かったらフォローしてね

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?