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『母性』とは・・・

母性って何でしょう

湊かなえ氏の『母性』を読みました

推理小説ではありませんが
ある意味そうかもしれません
ハラハラドキドキ
そして
主人公たちの心理を想像しながら
実際にこういう人たちは
自分が気づかないだけで
自分の周りにいるであろう
ご相談者さんの中にもいるだろう
と カウンセラー目線も入り

こういう心の闇を知ると
本当に人の心というものは
そう簡単に他人からは
『わからないということがより一層わかる』という
臨床心理的目線で
読ませていただきました

確か、以前、読んだような気がしましたが
昨日、たまたま言った図書館で
「フリーです。ご自由にお持ちください」の中に
発見したので、いただいてきた。
有難いです。

貪りつくように昨日読んでみましたが
「あれ?」一度では
主人公と話の内容が合致せず
今日は部屋に引きこもって今一度
ゆっくり読んでみました

なるほど・・・
そういうことだったのね

母と娘の両方からの
捉え方の違い
そして途中から入ってくる
第3者の教師たちの見解

小説家というものは
ジェットコースターのように
アップサイドダウンの流れが
粋だなぁと改めて
湊かなえ氏に脱帽
胸がばっキュ〜んとしました

小説というより
私は母の立場 娘の立場
その周りにいる人たち
その人間模様
心の深層を見ていました

小説というより
実際にこういう母親
こういう娘
こういう夫
こういうお姑さん
こういう義理姉妹
そして
周りの人たち
いるであろう

皆辛く苦しい
思い出したくない過去を抱え
心に上がってくると
生きていくのがより苦しくなるから
隔離し 本来の自分はどこかに隠されている
他人には体裁の良い自分を見せている

かと思えば
自分の苦しさを
他人に投影し
自分の未解決問題を
他人を罵ることで
なんとか生きている人もいる
そうしないと生きていかれない
俗に言われる本来『可哀想な人』

読んだ人は
賛否両論あると思いますし
『小説』だから
と割り切ってしまう方もいらっしゃるでしょう

人それぞれでそれはそれ・・
それだから小説とも言えますし・・・

私はかなり現実に受け取ってしまっています
カウンセリングの参考にさせていただきます
きっと湊かなえ氏も
心理カウンセリングの事例等から
ヒントを得た部分もあったかもしれませんね
小説家の方々は
あらゆるところに好奇心を持って
アンテナを張って
一つの小説を書き上げていかれると思うので

私もこの『母性』
しばらく 何回も読んでみることにします

読んでいて苦しくなるところもありますが
展開を楽しみながら
登場人物の心の深層を感じながら
学ばさせていただきます


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