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詩68  三丁目の憂うつ

三丁目の憂うつ
夕闇に救急車やパトカー
消防車が駆け抜ける
東北は寒空に冷気が漂う
昨日見た幽霊も足跡を探して
電灯に影なき事実を嘆くのか
さ迷うは人も物質も非物質も
平等なる権利者として放浪す
ふと木々たちの声に傾聴すれば
紅葉が真っ赤に涙し葉音が謳う
週末の愉楽と終末の不惑は
うんざりと美貌なる誘惑に溢れる
若者よ愛する者に突き進め
この絶望も魂の邂逅を求める反動なのだ
それまではこの小さな遊び場で
大いに笑い楽しみ哀しみに学ぶのだ

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