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詩作61 世界のキッチンから

世界のキッチンから

 

世紀末の門出はくるのだ


狂っているわたくしの頭では


線は面、面は立体と繋りを求む


愛より金だとか格差なる理不尽だとか


無味乾燥な詩には飽きたのだ


死に逝く人に讃歌しよう


この世に希望など無いのだから


しかし子供達に唯一伝えたい


可能性の源泉は世界のキッチンから


全ては日常に内在する本質を


母の背中に求めて父と遊べよ


我々はいつまで子供なのだ


純粋理性の岡本太郎なのだ


好きなら好きと照れないで


泣きたきゃ哭けば良いのだから


キッチンキッチンお母さん


キッチンキッチンお父さん


今日のご飯はなんでしょう


そこには誰もいませんでした

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