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お店や会社の存在や魅力をPRする“看板屋”の仕事

優工芸で働く髙橋さんを、もとまるが訪問!

(株)優工芸は、主にお店や会社などに掲げられる看板を作っている会社です。企業の名前や売っているもの、注意事項といった様々な内容を多くの人に分かりやすく伝えるために、さまざまな看板を製作しています。今回は、優工芸で社長を務める高橋憂樹(ゆうき)さんの仕事を見学しました。


看板づくりのやりがいを語る髙橋憂樹社長

子どもの頃から得意だった「ものづくり」

住宅などの建物に塗装をする仕事をしていた父に勧められたのがきっかけで、看板づくりの仕事に就きました。子どもの頃から図工や工作が得意だったため、看板の図柄を考えたり、さまざまな素材を使って看板をつくったりする仕事におもしろさを感じ、働きながらデザインや看板づくりの技術を身につけました。その後、もっとお客様の思いやこだわりを詰め込んだ看板をつくりたいと思い、優工芸を立ち上げました。

お客様の要望に応えて、どんなものでも形にできるよう、金属製のパネルや木の板、LEDライトなどで電飾した看板など、さまざまな看板をつくることができる機械や設備を揃えています。そのため「こんなものはつくれませんか?」と、幅広いお店や会社から問い合わせもあり、看板だけにとどまらず、様々なものを制作されています。


会社には看板に貼るシートの印刷機など、さまざまな機械が

お客様が抱く思いをカタチに

一言で看板といっても、どんなお店や会社なのか、どんな人に何を伝えたいかなどによって、形やデザイン、設置場所はさまざまです。そのため、重要な最初の仕事は、お客様の話をしっかりと聞くこと。お客様との会話から、希望を実現するためにはどんな看板が必要かをじっくりと考えます。

「多くの人に見てもらうため、どこから見ても目立つインパクトが大切。また、お客様が希望したものをそのままつくるのではなく、設置後の使いやすさや、取り外す時のことまで考えた工夫を加えて、よりよい提案をすることを目指しています」とゆっくりと語ります。デザインを考える時は、日常生活の中でアイデアを膨らませ、パソコンの前に座るのはほとんどのイメージが固まってからになるそうです。


思い描いたアイデアをパソコンでデザイン

できたデザインをお客様に提案し、気に入ってもらえたら、実際の看板を製作していきます。なかには、木の板に手作業でお店の名前を彫ったり、今までにない素材でつくったりと、世界に1つだけの看板をつくることもあるそう。「どうしたらできるか調べて試してみたり、失敗して何度もやり直したりすることもありますが、そうして試行錯誤するのも楽しいです。自分でも納得できるものが完成し、お客様にも喜んでもらえた時が、この上ない喜びですね」と、看板づくりの魅力を語ります。


店名を手彫りした看板づくりの様子


本巣市の史跡の説明用看板も製作


設置まですべて自分達の手でおこないます

本巣市を盛り上げる看板づくりを

「新しいものにチャレンジする時が一番ワクワクする」と話す髙橋さん。最近では、透明感のあるおしゃれなアクリルの看板をつくることができる機械を導入したり、タイルに直接印刷したりと、新たな素材や工夫を取り入れた看板づくりを積極的に行っています。また現在は、住宅や店舗などの塗装にも力を入れており、お客様の思いをかなえる表現方法の幅をさらに広げています。

アクリル板をカットできる機械を導入


店内に飾られたアクリル看板


タイルにも自由に印刷が可能

また、岐阜市出身の髙橋さんは、この仕事を始めた若い頃から、静かで穏やかな時間が流れる本巣市の雰囲気が大好きだそう。優工芸では本巣市の名所や施設などに立てる看板製作の依頼もあり、「本巣市に貢献できる仕事はとてもうれしくて、いつも気合いが入ります!」と、誇りを感じながら仕事をしています。本巣市の仕事以外にも、市内のお店やイベントの仕事も増えており、「これからも地域を盛り上げる看板をつくっていきたい」と、地元愛を込めた看板を作り続けています。


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