さみしさを感じられるようになって久しい 悲しめるようになってまだ日が浅い

ぞうさん

後ろ姿

満月
女の子がうたってる
手をつなぐお父さんも小さな声でうたってる

うらやましいんだよ
54だよ
悪いか

2022.12.8

2023.5.2(火)
自転車で職場に向かってるとき、犬の散歩してる女性の手提げに描かれたキャラクターの丸い背が目に飛びこんで、象の背中だと思って、自転車が追いついて、違う、あのブランド(名前は知らない)だ、象じゃない──

赤いフェルトの手提げと灰色のぞうのアップリケ

──胸が締めつけられた。

あの赤いフェルトの手提げとぞうが大好きだった!

ちくちくステッチを縫う母が浮かんだ。

甘さ、苦さ、切なさ、悲しさ、いとおしさが涙になって一気にあふれた。

ただただわたしを好きでいてほしかった、ただただわたしをいとおしんでほしかった、ただただ・・・小さい声が出た。

北風が凄かった。



じねん自然  ⒉なんにでも時がある  ⒊見る ということ
⒋あり得たかもしれない人生  ⒌ぞうさん
⒍何度もわたしの前に現れたふたり


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