ご覧いただきたいのです
「はんぶんあか 半分垢」という落語があります。
三年の上方修業を経て立派な関取になって戻った夫。気のいい素直でお茶目な女将さんなんですね、有り得ないだろうっていうくらい自慢しちゃう。
うれしいんですから、無理ないです。で、関取に叱られる、いいか、って諭される。
凄い凄いって吹聴された人が、実際それを見たら、なーんだ、これが?って鼻白むんだよ、気をつけな!
新井靖雄さんの写真集「雪の屋久島」を多くの方に見ていただきたいと強く願っています。
「はんぶんあか」で自戒していていますし、わたしの余計なことばが邪魔しない状態で「雪の屋久島」と出会っていただきたいから写真のことは黙っています。
♪出囃子がなくてさみしいですが、枕も楽しい、聞きやすい。
♪出囃子あり。おじいちゃん力炸裂。
新井靖雄さんに会えたらうれしいなー🌈
本の中の新井さんのエッセイを読んで、お目にかかったことはないけれど、新井靖雄さんが大好きになりました。
わたしのことばなんて要らないんです。
おとぎ話のようです。わたしが大好きな「狼と駈ける女たち」に出てきてもいいようなエピソード。
こんな人が実在するんですよね。
実在して、ちゃんと「そのとき」を違わず、「その場所」にいてくれた。
駅のポスターを見て列車に飛び乗ったのか、空港へ向かったのか、とにかくこころに逆らわないで青年は動いた。動いて、とうとう自分にふさわしい稀なる人と出会った。
辛かった、ずっとずっとさみしかった、悲しかったろう、あの青年が「そのとき」まで生きていてよかった。
⇩「雪の屋久島」のページです。