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誰もが本に親しめる図書館を〜図書館バリアフリーの取組〜

先週の土曜日の話です。
(まとめるのをサボっていました。)
魚沼市内で居場所づくりを進める仲間からお誘いいただいた。
会場は、我らが「よろっと魚沼」

さて講師は、日本学校図書館協議会理事、専修大学文学部教授 野口 武悟 先生。
とても穏やかかつ、明晰な語り口調の方でした。

魚沼市でただいま絶賛建設中の新生涯学習センターの基本設計の携わっているご縁とのこと。

なかなかすごい方を呼んだものである。

茶話会で印象に残ったこと。

・芥川賞受賞作家・市川沙央さん、「読書バリアフリー」が進まないことへの苛立ちが執筆動機。
・現行の図書館、書籍は健常者の視点が主になってしまっている。視覚障害の方が読める本の割合は先進国でも約7%
・図書館や本に親しむということをより多くの方に広げる視点
・2019年改正「著作権法」→視覚障害者のための音声化、電子化などは無許諾で可能。
・学校図書館館長は学校長
・2019年「読書バリアフリー法」障害の有無に関わらず、誰もが等しく活字文化の恩恵を享受できるように。障害だけでなく、外国籍の方にも。
・障害を理由とする差別の解消を目的とする「障害者差別解消法」がある。
・本人や保護者の申請があれば代読での入試も合理的配慮として認められる。
・バリアフリー図書のコーナー「りんごの棚」をつくる取組(表紙のりんごは世界的なシンボルマーク)
・リーディングトラッカーとリーディングルーペ。使ってみるとわかるが文字を追いやすくなる。(私も文字を追うのは実は苦手です。)
・上記の道具は「読みづらい人のため」ではなく「集中したいときに便利な魔法の道具」のように提示。
・小学校の図書委員会が中心となって「りんごの棚」をつくる取組。

正直、「図書館バリアフリー」と言われてもピンと来なかったが、会が終わって「なるほど!」に変わっていた。
やはり第一人者の言葉は重みがある。
「誰もが過ごしやすい世の中」をつくっていくためにもいろんな切り口があるのだと感じました。

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