『80日間世界一周』:1956、アメリカ
ロンドン。パスパルトゥーという男が自転車で職業紹介所へ行くと、マネージャーのヘスケス・バゴットはフォスターという男の陳情を受けていた。フォスターはフィリアス・フォッグという人物の執事を務めていたが、クビにされたのだ。
この半年でフォッグは、5人の執事を解雇していた。彼は細かいルールを定めており、時間にうるさい男だった。フォッグは改革クラブのメンバーだが、仕事も家柄も不明だった。パスパルトゥーは新しい執事として名乗りを挙げ、ファッグの屋敷を訪れた。フォッグは時間厳守を説明し